【特定技能受け入れ企業 介護 実例】互いの理解を深め支え合う|外国人も安心して働ける環境づくりを目指す取り組みとは

執筆者:Divership編集部|外国人雇用担当部門

この度、弊社で特定技能外国人の支援をさせていただいております、「社会福祉法人きらめき会 八潮いこいの里」様に、外国人受け入れ後の変化についてインタビューさせていただきました!

目次

今回のインタビュ―企業様

企業名社会福祉法人きらめき会 八潮いこいの里
所在地埼玉県八潮市
JJSから受け入れている特定技能外国人数3人(ミャンマー2人、ベトナム1人)
受け入れ国籍ミャンマー、ベトナム
企業説明八潮いこいの里は、入居一時金が不要の特別養護老人ホームです。居室は多床型と個室があります。「星座」をコンセプトにして施設内をエリアで区分けしており、それぞれ思い思いの活動をしています。食に関するレクに力を入れ、触れ合いが多く明るい開放的な施設づくりを目指しています。

1.外国人雇用を始めてから現在まで、どんな課題がありましたか?

異なる文化や考え方に対応することが難しかったです

諸外国の文化や考え方、言葉、食事、宗教等を理解することが難しかったですね。特に、時間に関する考え方については大きな違いがあると感じました。個人差はもちろんありますが、いつも就業時間ギリギリに出勤する人がいたり、それを繰り返してしまう人がいたりすることがありました。それについては何回か本人に話をしたことがありますが、やはりある程度時間に余裕を持って出勤するというのはなかなか難しいことなのだなと感じました。

日本語や日本の文化についての課題もありました

また 、日本語についても難しい点がありました。一見すると日本語を理解しているような様子ではあっても実は分かっていないというケースがよくありまして。こちら側から詳しく尋ねながら会話を重ねることでようやく理解ができているか否かということが分かった、ということもありました。

日本の文化についても、ある程度教わってから来られているとは思うのですが、再度伝えていく必要がありました。例えば、昨年来てくださった特定技能の方ですと、日本の気候がよく分からずやってきたため、急に涼しくなってきた時期に対応できる衣服を持参してきておらず慌てて用意をしたり、寒い時期に他の日本人職員などに寄付できるものがないか募ってみたりする必要がありました。

2.その課題をどのように対応・解決しましたか?

日本語能力に関しては、何度か日本語を教える中で、まず読み書きから始めて、そのあとは外国人の方に分かりやすい「ですます調」で話をしてみるなどの工夫をしています。 また、時間ギリギリ問題については、なかなか解決が難しいのですが、繰り返し「余裕を持って家を出ようね」と伝えている状況です。

日本人職員向けの研修を行いました

日本人職員全体に、外国人の方との話し方についての研修を行いました。「外国人の方はこういう風に日本語を習っ て きているので、分かりやすく簡潔にお話をしましょう」と伝えております。具体的には、複雑にならないように文を区切ったりですとか、分かっているか分かっていないかというところをその都度本人に確認をしながら会話を進めていく、というような感じですね。研修はしましたが、日本人側もすぐにできるかというとなかなか難しいので、少しずつ少しずつ会話を重ねながら意識をしているという段階です。

3.外国人と働く上で難しいと感じていることはありますか?

適切な仕事の申し送りが難しいです

申し送りは、口頭で伝えていくものやノート・パソコンの記録上のものなどがあるのですが、口頭にしてもノートにしても記録上にしてもなかなかそれが完全な形で理解できるように伝わっていくということが難しく、確認が取れないまま業務が進んでしまうということがあります。1年前に来日した特定技能の方も、現場で働きながら日本語と触れ合うことを通して徐々に成長していますが、専門的な部分についてはまだまだ難しさを感じています。特に書く方は機会を設けて日本語を伝えて書いてもらうということを進めていかないとなかなか厳しくて、介護業界に出てくる漢字などもちょっと難しいのかなと。そして本当に個人差が大きいという印象があります。

4.貴社が考える外国人と一緒に働くメリットを教えてください。

勤勉性が素晴らしいです

メリットとしては、基本的に外国人の方は勤勉性が素晴らしいと思っています。本当にまじめな方が多くて、入居者様にとても優しいです。入居者様も、例えばバングラデシュから来た特定技能の人などを見ると、最初は肌の色の違いなどでちょっと驚いてしまう方もいらっしゃるのですが、話してみたり接してみたりしていると、「優しいんだな」と理解してくださります。みんな評判がとてもいいですね。日本語が片言で伝わらないこともありますが、身振り手振りを使って一生懸命に伝えようとしてくれるところは、見習わないといけないと思います。

また、明るくてとても元気な方が多いです。イベントや入居者様と一緒に盛り上がるレクリエーションなどを考えて一緒にやってくれることも多く、入居者様を楽しませようと頑張ってくれています。

5. どのような外国人の方を採用したいですか?

基本的にはZoomで面接をさせていただくので、その時点で日本語がどれくらい喋れるのかという部分は見させてもらっています。質問に対してある程度は的確に返せる方を採用したいです。あとは、介護の業界なので、祖国でお年寄りの方に対してどういう風に接しているのか、またどんな介護士を目指しているのかということは聞いています。

熱い夢を持っている方を採用したいです

あとは将来の夢ですね 。「介護福祉士の資格を取って長く日本にいたい」とおっしゃる方もいらっしゃいますし、あるいは「お金を貯めてご両親や親族を養っていきたい」という方、「祖国に帰って起業してレストランを開きたい」という方、 いろいろな方がいらっしゃいますが、そういった夢を語ってくれる方と私たちはぜひ一緒に働いてみたいなと思っています。

6.今後、外国人採用・雇用について取り組んでいきたいと思っていることはありますか?

基本的な日本語や介護技術、生活の支援については、遠いところから日本に来てくれた外国人の職員の皆さんが安心して仕事をし、生活できるように意識して取り組んでいきたいですね。

マンツーマンで相談できる仕組みを整えました

「来てくれた外国人の方々が仕事に慣れてきたかどうか」、また、「どういう悩みや不安な点などがあるか」、といった部分をマンツーマンで話を聞きながら不安の解消につなげることができるように、今年の7月に新たに部署を立ち上げて職員を配置しました。外国人の方が仕事に慣れるまで、言葉はもちろん日常的な部分も含めて困りごとや不安を聞き、アドバイスをしたり一緒に動いてみたりしています。聞いたことを担当職員がまず上司に話し、さらに他の職員にも伝えて全員でサポートできるように取り組み始めました。

みんなでサポートできるようにしていきたいです

特定技能の外国人の方で、日本語は喋れるのですが、日本人職員が早口すぎてなかなか理解ができず、仕事の申し送りも早すぎて聞き取れないという悩みを抱えていた方がいらっしゃいました。それによって休憩時間もちょっと疎外感を感じてしまい、一人で過ごしているという様子がありました。その悩みを受け、「ゆっくりな日本語で話しかけてあげて、理解しているかどうか確かめながらやっていこう」というところをみんなで共有しました。今後も、一人ひとりが不安や悩みを解消して安心して働くことができるように取り組んでいきたいと思っています。

7. 実際に活躍されている外国人の方のエピソードをお聞かせください。

ピューさんという、ミャンマーから来られた特定技能の方がいらっしゃいます。彼女は日本語がとても達者で、今はユニットを束ねるリーダーとして頑張ってくれています。もともと入居者様のことや他のスタッフのことなどを細かく観察して、当時のリーダーにアドバイスしたり話をしたりしてくれていました。そのためリーダーができるのではないかと思い、本人に打診をしてやってもらうことになりました。入居者様への説明も丁寧ですし、評判がとてもいいですね。スタッフからもたくさん頼られています。今は、介護福祉士の資格の勉強も頑張りながらユニットのリーダーとしても働いているので、忙しい日々を送っていますが、なくてはならない戦力ですね。

まとめ

今回は「社会福祉法人きらめき会 八潮いこいの里」様にインタビューしました!いかがでしたか?

この記事を見て、外国人採用に前向きになってくださる方が居ましたら幸いです。

私たちJJSは特定技能外国人の紹介実績1,000名以上、支援実績150名以上の実績を誇る登録支援機関で、外国人だけでなく、外国人を雇用する企業様の支援も行っております!

まだ外国人を採用したことがない、外国人を採用したいけど資料や手続き、外国人の支援などどうしていいかわからないなど不安に思ってらっしゃる企業様はぜひ、弊社にお気軽にご相談ください。

改めまして、「社会福祉法人きらめき会 八潮いこいの里」様、この度はご協力ありがとうございました!

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この記事を書いた人

主に「特定技能」「技術・人文知識・国際業務」「外国人マネジメント」「企業・外国人インタビュー」などの情報をこれから外国人を採用したい企業様向けに発信しています。編集部は外国人の人材紹介と支援を行っているJapanJobSchoolの社員で構成されており、専門家ならではの視点からお届けします。

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