【初】外食業特定技能2号試験に合格|合格を支えた企業にインタビュー

執筆者:Divership編集部|外国人雇用担当部門

この度、弊社が支援させていただいている「磯部クオリティーサービス」様にて働く特定技能外国人の方が、外食業の特定技能2号試験に初めて合格されました!

さらに、この方は特定技能2号としてのビザ許可を取得し、無事に在留カードを受け取られました。 今回は、弊社が支援する特定技能外国人の中でも初の快挙となるため、外食業特定技能2号試験の合格についてインタビューさせていただきました。

この記事では、実際に合格者を支えた企業側の視点から2号試験を受けたい外国人に対するサポートの方法外国人従業員との日常のコミュニケーションなど、合格に繋がる事例をご紹介していきます。

また、2号試験に合格した外国人にインタビューした記事もございますので、併せてお読みください!

特定技能2号への移行を考えている方、特定技能外国人に長く働いてほしい方
我々Japan Job Schoolは登録支援機関として多くの特定技能外国人を支援しています

目次

今回のインタビュー企業様

企業名有限会社 磯部クオリティーサービス
所在地埼玉県鴻巣市
JJSから受け入れている特定技能外国人数特定技能1号5人(ミャンマー4人、ベトナム1人)
特定技能2号1人(ベトナム人1人)
受け入れ国籍ベトナム、ミャンマー
企業説明埼玉県内に飲食店を2店舗、デイサービス(地域密着型通所介護)を4施設展開する「有限会社 磯部クオリティーサービス」。とんかつ専門店「とん兵衛」と「彦家」では、日本型の食事、季節を大切にした旬の家庭料理をご提供しており、食を通して地域の方々に“安らぎ・楽しさ・感動”を味わえる。「介護予防フィットネス あゆみ」では、ご利用者様が心身共に健やかになり“元気・活気・笑顔”を引き出すサポートしている。

今回のインタビューでは、社長と彦家の店長に直接お話をお伺いしました。お二方のお話を対話形式で記事にまとめており、社長と店長の率直な思いをお届けできる内容となっております。

1.特定技能2号試験合格に対するお気持ち

Q.従業員の方が特定技能2号試験に合格したお気持ちはいかがでしょうか?

店長:

嬉しいですね。なるべく長くいてもらいたいと思ってました。

社長:

合格するかどうかは本人次第ですけど、支援できることは支援したいと思っていました。

Q.2号試験を受けたいと言われたときはどう感じましたか?

店長:

長くやってくれるんだと思って、プラスに受け取って、「一緒に頑張ろうぜ」って気持ちになりました。

社長:

資格を受けたいということは日本にいたいってことで、外食の特定技能2号なので、飲食店のことも深く学びたいということの意思表示だと思うので、そこは応援しないといけないなという風に感じました。

意思表示を明確に示してくれるのはこちら側としてもありがたいですね。「頑張りたいんだ」「試験を受けるんだ」という明確な意思がある方がいいですよね。仕事はどこまでできるのか、日本語はどうなのか、怖気づいていないかと考えている中で、これをしたいと意思表示をしてくれるとこちら側としても分かりやすいし、受け入れやすいですね。

実際、テキストもかなり難しくて文章構成も難しい中で勉強して受かるのがすごいと思いました。

ロアンさん(2号試験合格者)は試験を受けるときに、何回も「受けたい!」と仰っていたと思うのですが、、、

Q.それを聞いたときはどういう反応でしたか?

店長:

とても嬉しかったですよ。もうちょっとで5年経つなと思っていたので、言われたときは「おお!!」って思って希望の光が見えてきた感じでした。(笑)

Q.2号試験を受けるにあたって書類などの煩雑さがある中でも協力してやっていこうと思った理由は何ですか?

社長:

わざわざ日本に来られているわけだから、本人が望んで資格を取得したいということなら、サポートするのが受け入れ側のやらなくてはいけないことなんだと思います。それに加えて、ロアンさんが一生懸命勉強されているので、立派だなと思いますし、余計にサポートしたくなりますよね。(笑)

Q.2号試験を受けた後、ロアンさんからお話を聞きましたか?

店長:

次の日に「大丈夫!」だと言っていて、「そっか良かった!」と思って安心しました。(笑)

2.外国人従業員を支えるための工夫とサポート

Q.長く働いてもらうために心掛けていることはありますか?

店長:

本当に日本人と同じだと思っています。でもやっぱり一人で日本に来ているから、その分、色々気を使ってあげないといけないなっていうのはあります。

社長:

ただうちの場合、社員で外国人に対してのフォローをしてくれる人がいます。日本に来ても距離があって大変だと思うんですけど、まずは自分の住まいから市役所に行く、書類を取りに行く、病院に行く、などデリケートな通訳って部分で別に通訳できるわけではないですけど、そうした普段のコミュニケーションをとっていくことで対応できるようにしてくれる人がいて、なかなかできることではないですし、非常に助かっています。

Q.一緒に働く上で気を付けていることはありますか?

店長:

逆に本当に気を付けていないですかね(笑)本当にみんなと同じように対応しています。一社員、一仲間として境なく接していますし、それを無意識にやっている感じですかね。

社長:

先ほども言った外国人に対してフォローしてくれる社員が動いてくれたりしています。日頃から職場でよく話す 方とか遊びに行く方とかとのコミュニケーションを聞いてまとめてくれています。あと、困りごとはないかと聞いたりして気を使っています。それに、物件の行き方とか交通手段とかどうしたらいいかを社員の方がリサーチしたりして、それはもういろいろな気遣いをしています。逆に我々は物を買ったり、用意をしたりしますけど、その方たちのお困り事の目線に立って、水道開ける際は業者が来るのに立ち会ったり、「大丈夫?」と声をかけたりしています。やっぱり第一印象が大事だと思うので、そこを大切にしています。

第一印象が大事ということで、店長は最初話すときに壁がないように優しく、色々なことに気を使っていたそうで、ロアンさんも第一印象について、優しくて安心したとおっしゃっていました。さらに店長は怒ったことがないとのことですが、、、

Q.教育する際に何か心掛けていることはありますか?

店長:

基本的に怒られるようなことはしないですからね。(笑)ダメなことはダメって言いますけど、そんなことがないので、怒らないのだと思います。(笑)

Q.特定技能を受けるにあたり、店舗の管理や指導の経験が必要条件にある中で、そうした仕事をさせるためのサポートで何かしたことはありますか?

店長:

まずは先輩として後輩を指導することから始まって、あとはワークスケジュール、シフト組みといったところで結構大変な業務なんですけど、すぐ覚えてくれました。

社長:

ロアンさんの覚える力はずば抜けていると思います。ロアンさんの頑張る姿をそばで見守っていましたね。

Q.店舗管理や指導の業務のサポートに悩んでいる企業様に向けて何かアドバイスはありますか?

社長:

人を監督する立場、マネジメントする側の立場にならなくてはいけないってことですからね。一つはJJSさんに書類の作り方をお願いしたりしたんですけど、あの書類はなかなか難しくて、今後は明確にしていけたらなって思います。

もう一つは、仕事にはスペシャリストとマネジメントの2つがあって、人の上に立つ立たない関係なく独自の技術を磨いていくスペシャリストと、人を使って仕事をしていくマネジメントがあると思うんですけど、2号はどちらかというとマネジメントに並ぶわけです。弊社であれば、1等級、2等級、3等級、4等級にならないとそこに行かないよねってところで、4等級の人がどんな仕事を出来るのか明瞭化しないと他の方々が分からないと思うので、キャリアパスを明確に作らないといけないなと思います。弊社ももっともっと明瞭にしなくてはいけないと思うのですが、やっぱりキャリアパスを明確にすることが大事だと思います。

等級自体はここ2,3年前から始めました。アルバイトさんやパートさんも職場の中では同じ基準で評価することに進んでいったので、それに合わせて、外国人の方も同じですから、同一労働同一賃金で評価していくことにしました。

店長:

外国人だからとか言葉の壁があるとかで仕事が出来ないわけではないので、ちゃんと教えれば、なんてことないので、そこはチャレンジグにやっていくことが大事だと思います。

他の外食業の企業様によっては、自分の現在地を把握する手段がなく、特定技能2号を目指しにくい方もいます。
Japan Job Schoolでは2号試験を目指したい環境作りの支援を行っています。まずはお気軽に
お問い合わせください。

3.ロアンさんとの日々のコミュニケーション

Q.ロアンさんが悩んでいるなとかを垣間見える瞬間とかありますか?

店長:

仕事を覚えるとかこなちちゃうとかっていうのはすごい能力があると思いますし、相変わらず凄いなと思います。

安心してみてられます。(笑)

Q.ロアンさんの日々の業務の中で何か言葉を聞くことはありますか?

社長:

私もロアンさんと面談するんですけど、なかなか気を使って言えない部分もあると思うんですね。お国柄のところもあると思うんですけど、もう少し、フランクに話せたらなと思いますね。

ただ、職場の人たちもロアンさんのことをすくいあげて、解決してくれたりするので、ありがたいなと思います。

ただ、ロアンさんは優しい人なので、もうちょっとずけずけ言っていいんだよと思います。(笑)

これからは言わないといけない立場になるので、優しさと厳しさをもって取り組んでくれたらなと思います。厳しさっていうのはしっかり教えるってことで、厳しいとはニュアンスが違いますかね。あやふやじゃなくて、丁寧にちゃんと教えるってことをやってほしいと思います。

外国人労働者とのコミュニケーションについてこちらで詳しく解説しています。

4.特定技能2号を目指す外国人への応援メッセージ

Q.特定技能2号を目指している人の中でどういう人柄の人を応援したいと思いますか?

社長:

やる気の部分と我々の仕事に真摯になって取り組んでくれる愛社精神であったり、お客様に喜んでもらうために一生懸命になってくれる態度が強い方ほど、当然志は我々と同じなので、応援したくなりますよね。

店長:

やっぱり社長の言う通りですね。本人のやる気が一番かなと思います。中には5年経ったら帰りたいという人もいると思うんですけど、そうじゃなくて、その先を見据えてやりたいと言ってくれる子がいるので、それは応援するしかないと思いますよね。

5.まとめ

今回は「磯部クオリティーサービス」様にインタビューしました!いかがでしたか?

この記事を見て、外食業特定技能2号試験の支援に前向きになってくださる方がいたら幸いです。

私たちJJSは特定技能外国人の紹介実績1,000名以上、支援実績150名以上の実績を誇る登録支援機関で、外国人だけでなく、外国人を雇用する企業様の支援も行っております!

まだ外国人を採用したことがない、外国人を採用したいけど資料や手続き、外国人の支援などどうしていいかわからないなど不安に思ってらっしゃる企業様はぜひ、弊社にお気軽にご相談ください。

改めまして、「磯部クオリティーサービス」様、この度はご協力ありがとうございました!

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この記事を書いた人

主に「特定技能」「技術・人文知識・国際業務」「外国人マネジメント」「企業・外国人インタビュー」などの情報をこれから外国人を採用したい企業様向けに発信しています。編集部は外国人の人材紹介と支援を行っているJapanJobSchoolの社員で構成されており、専門家ならではの視点からお届けします。

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