【特定技能受け入れ企業 介護 実例】外国人に良い環境で働いてもらいたい|だからこそ選んだ余裕があるうちの外国人採用
弊社で特定技能外国人の支援をさせていただいております、「社会福祉法人東京聖労院 特別養護老人ホーム清雅苑」様にインタビューをさせていただきました!
1. 今回のインタビュー企業様
企業名 | 社会福祉法人東京聖労院 特別養護老人ホーム清雅苑 |
所在地 | 東京都清瀬市 |
JJSから受け入れている特定技能外国人数 | 2人 |
受け入れ国籍 | ベトナム人 |
企業説明 | 1996年 【事業内容】 特別養護老人ホーム等 【特徴】 平成8年に特別養護老人ホームを開設。現在は特別養護老人ホームの他、介護保険事業として在宅サービスセンター、ヘルパーステーション、居宅介護支援事業所を運営。また清瀬市より地域包括支援センターを受諾運営。 | 【設立】
2. 外国人雇用を考えた経緯を教えてください
少し余裕があるうちに「いい形」で入れたかった
小滝施設長)特定技能制度ができたときから関心があり、施設側・特定技能外国人の方々にとって本当に使いやすい制度なのかどうか、情報収集をしていました。
私たちの施設では職員確保がどうにもならないという状況ではなかったのですが、同じ法人が運営している東京23区内の施設では、職員を募集しても、なかなか集まらない状態になっていました。
当施設としては、いつかは外国人の方々の力を借りたい、そのときには施設側も外国人の方々もお互いにいい形でスタートしたい、と思っていました。そのために、日本人が採用できなくなったから外国人の方々に来ていただくのではなく、余裕があるうちに採用して、いい環境をつくっていきたいと考えていました。そんなときにJJSから案内があり、2人のベトナム人の方々を採用することにしました。
3. 外国人採用に対してどのような印象を持っていましたか
「常勤ならでは難しさがあるのでは」と思っていました
板垣生活課長)実は以前にも非常勤職員として、韓国や中国、フィリピン、カンボジアの方に働いてもらったことはありました。中には留学生の方もいました。
小滝施設長)なのでコミュニケーションの難しさがあることなどは、ある程度、わかっていました。
板垣生活課長)そのときと違うのは、常勤職員として入っていただくということでした。記録を残すことなど、求めることも変わるので、他の日本人職員と同じようにお願いするのは難しいかなと思っていました。
4. 外国人を採用する上で取り組んだこと・または準備したことなどはありますか
アドバイスを受けて同じ国の出身者2人を入れました
小滝施設長)JJSの担当者からアドバイスをもらって、同じ国の出身者お2人を採用することにしました。同じ国の人が2人いれば、お互いに相談もできるし、ときには愚痴も言い合えるから、ということでした。違う国の人だと、こちらも分からない言葉が増えるので、大変だとも思いました。
大きかったのは、特定技能外国人の方をとても上手く受け入れている施設の施設長さんに話を聞くことができたことです。JJSと相談する中で、そういう機会をつくっていただきました。
うまくいっている施設の話を聞き、「その人に合わす」に
その話の中で、目から鱗が落ちるような感じがしたのが、「外国人の方に私たちに合わせてもらうのではなく、私たちが外国人の方に合わせていく」という考え方でした。この施設長さんとお話した後は、急に肩の力が抜けてあまり難しく考えすぎずに「必要な配慮はするが、特別な扱いはしない」と良い意味で気楽に構えることが出来ました。
板垣生活課長)この施設長さんとお話しができたことは大きかったです。「日本人でも言った通りにやってくれない人はいるのでしょう。日本人なら伝わるとか、外国人だから伝わらないではない。その人その人、一人ひとりに向き合っていけばいいので、外国人かどうかというのは全然関係ないですよ」と言われて。本当に腑に落ちました。
他の職員にも「こういう制度を使って、こういう方が入ってきます。今までの教え方や考え方にとらわれることなく、相手に合わせた教え方、考え方をしてほしい」と伝えました。職員たちは、この施設長さんの話を聞いたわけではないので、「心の準備」という意味でも、そういう機会をつくりました。
5. 外国人を採用してみて見えた課題・困ったこと・トラブルはありましたか
お互いに努力はしましたが大きなトラブルはなかった
板垣生活課長)トラブルはありませんでした。お互いにいろんな努力をしたとは思います。外国人の常勤職員ということで身構えていたところがありますが、大きな課題はなかったです。
6. 外国人を採用してよかったことやメリットなどはありますか
明るくて、高齢者を敬い、とにかく熱心で勤勉
小滝施設長)コミュニケーションや記録には課題があっても、非常に明るくて、愛情表現が豊かで、高齢者を敬う気持ちが強いなど、課題を補う長所がある思います。
板垣生活課長)外国人の方は残業をせず、勤務時間が終わればすぐに帰ります。その分、勤務時間中は仕事に集中しています。この集中と切り替えは、私たちの仕事ではすごく大事です。他の職員にも「ちょっと見直いなさい」と言ってるくらいです。
小滝施設長)それからとにかく勤勉です。コロナに感染したとき以外、休んだことはありません。体調が悪いときもあったと思いますが、顔には出さず、頑張り屋です。
板垣生活課長)介護福祉士試験に合格したいなど目標があるので、本当に真面目にいろんなことに取り組んでいます。なんとなく入ってきた人より、思いを持って働いてくれていると感じます。
ただ、「外国人」を採用したから良かったという印象は、あまりありません。「新しい仲間が増えて良かった」ということだと思います。いい意味で、外国人ということを意識せずに受け入れることができたのかなと思います。
ベトナムの話を聞いたり、こういう料理がおいしいよと言われて、「今度、食べに行ってみよう」となることもあります。職場での話題が増え、他の国に興味を持つきっかけもできました。
7. 外国人と働く上で定期的に行っている取り組みはありますか
初めは指導役の職員を固定、今は日本人同様に定期面談
板垣生活課長)最初のうちは、仕事のやり方などを教える職員を2~3人に固定しました。日替わりで多くの職員が教えると、どうしても「言っていることが違う」ということが起きて日本人でも戸惑ってしまうので、そうしました。
教える役の職員の間では連絡表を作って、「今日はこういうことを教えた」と書いて、次の日は別の職員が、まずその表を読んでから教えるというようにしました。
「今度、こういう新しいことをお願いしようと思っている」などの話を、なるべくまめにするようにしています。また、日本人職員と同様、数カ月ごとに、リーダーと面談をします。
8. 今後の外国人雇用について何かビジョンはありますか
外国人ではなく「いい仲間」 今後も増えるのでは
小滝施設長)法人として決定しているわけではないですが、個人的には、施設としてもう少し入ってもらってもいいかなと思っています。また、東京23区内は特に採用が厳しいので、区内施設での採用も検討が必要になるのでは、と思っています。
板垣生活課長)最初は「外国人」として見ていたかもしれませんが、外国人、日本人、関係なく、本当にいい仲間としてやってくれています。若い職員同士、仲もいいですし、「今日は○○さんがいるから大丈夫ね」と頼りにされています。
9. なぜJJSを選ばれて、JJSのどの部分を評価していただけましたか
説明や対応に安心 困ったときは間に入って迅速に
小滝施設長)いろいろな団体から声を掛けられましたが、JJSの説明や対応が一番、安心できました。外国の方への向き合い方にも好感が持てました。あまり商売気が強いと、逆に引いてしまうので、そこもいい具合だったというのもあります(笑)。
今でこそうまくいっていますが、2人が入ったときからすべてが順調だったわけではなく、2人が問題や不安を抱えることもありました。そうしたときにJJSが2人の問題や不安を聞いてくれて、私どもにも共有してくれたので、2人とも話し合って解決を図ることもできました。そうした体制が非常にうまく機能し、迅速に動いてくれたので、ありがたかったです。
10. JJSに求めていること、または期待していることはありますか
これからも使用者側・外国人の立場を理解して助言や意見を
小滝施設長)今でも困ったことがあるたびに相談しますが、迅速に対応してくれます。私たちの立場も外国人の立場も理解して、第三者的、中立的な助言や意見をくれるので、安心して判断・対応ができています。今後も同様の対応をお願いしたいです。
11. まとめ
今回は「社会福祉法人東京聖労院 特別養護老人ホーム清雅苑様」にインタビューを行いました!いかがでしたでしょうか?
私たちJJSは特定技能外国人の紹介実績1,000名以上、支援実績150名以上の実績を誇る登録支援機関で、外国人だけでなく、外国人を雇用する企業様の支援も行っております!
まだ外国人を採用したことがない、外国人を採用したいけど資料や手続き、外国人の支援などどうしていいかわからないなど不安に思ってらっしゃる企業様はぜひ、弊社にお気軽にご相談ください。