ウズベキスタン人を採用したい!│ウズベキスタン人の特徴・文化などを詳しく解説

執筆者:Divership編集部|外国人雇用担当部門

ウズベキスタンは日本ではまだまだ馴染みのない国ですが、実は技能実習や特定技能でウズベキスタン人を採用している企業は増えてきています。

ウズベキスタンは親日国家で、日本で働きたいと思っている人が多いです。さらに親切で真面目に仕事をするので日本の文化にも合いやすいです。

ウズベキスタン人を採用する前にこの記事を読むと、以下のことを知ることができます!

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目次

1. ウズベキスタンの基本情報

まずはウズベキスタンの基本的な事項を解説します!

1-1.  国土・人口

ウズベキスタンは中央アジアの真ん中に位置する国です。

面積:44万7,400㎢(日本の約1.2倍)
人口: 3,440万人(日本の約1/3)

ウズベキスタンの面積は日本とほぼ同じくらいですが、西側に大きな砂漠があり、人が住める地域は面積ほど広くありません。面積に対する人口も日本に対してかなり少ないですが、人口は人が住める東側のフェルガナ盆地に集中しています。ウズベキスタンの人口は中央アジア5か国の中で最も多く、現在も増加し続けています。労働人口が多いので、今後の経済成長が見込めます。

1-2. 宗教・言語

ウズベキスタンの民族構成は以下のようになっています。

ウズベキスタンの民族構成

全体の8割を占めるのがウズベク人で、ウズベク人の多くがイスラム教を信仰しています。イスラム教は世界三大宗教の1つですが、日本ではあまり馴染みのない宗教です。

イスラム教について以下で詳しく解説します。

イスラム教とは

イスラム教は7世紀に中東で始まった宗教です。預言者ムハンマドが神から授かった宗教で、唯一神「アッラー」を信じています。聖典は「コーラン」です。

イスラム教の食習慣・生活習慣は以下のとおりです。

  1. 禁止されている食材:豚、お酒
  2. 1日に数回(一番多くて5回)礼拝を行います
  3. 年に1度、1か月断食を行います(「ラマダン」と呼ばれます)

豚を食べてはいけないことや、1日に数回礼拝を行うことは、日本人にとっては馴染みのない習慣です。

ウズベキスタン人を始め、イスラム教を信仰する外国人を採用する場合はこのような宗教に基づく生活習慣を理解し、受け入れる必要があります。

また、ウズベキスタンの公用語はウズベク語とロシア語です。ウズベキスタンは1991年まで旧ソ連でした。旧ソ連の公用語がロシア語だったので、40代以上の世代を中心にロシア語を話します。旧ソ連から独立して以降、脱ロシア・ウズベキスタン人としてのアイデンティティの醸成を目指す政府は、公用文書をウズベク語表記のみにし、公的な場でのキリル文字(ロシア語のアルファベット)の使用を制限しました。しかし、旧ソ連のときに教育を受けた年配の世代がアルファベットを読むことができないため、現状はまだまだキリル文字表記が残っています。

その他にも、地域によってはタジク語やカザフ語など、周辺の国の言葉を話せる人もいます。2、3か国語を話せる人が多いです。 日頃から複数の言語を使うウズベク人は非常に耳がいいので、一度聞いた日本語の文章もスラスラ復唱することができます。

出典:外務省|ウズベキスタン共和国 基礎データ
出典:ジェトロ「地域分析レポート ポテンシャルを秘めた中央アジア市場」

1-3. 給与水準

ウズベキスタンの平均月収は地域によって異なります。

  • タシケント(首都):5~6万円
  • タシケント以外の地域:3~4万円

月収は日本の1/5から1/10程度で、年収でも平均20万円ほどです。

ウズベキスタンの給与水準に比べたら日本の給与水準は高いので、留学や技能実習、特定技能ビザを得て日本で働きたいと思っているウズベキスタン人は多いです。

1-4. 親日国

ウズベキスタンは親日国で、日本に対していい印象を持っています。特に情報・通信分野の発展に興味を持っていて、日本のIT企業に勤めたいという声も聞きます。

出典:World Date 「average income around the world」

人手不足から外国人の採用をお考えの方はお気軽にご相談ください。

2. ウズベキスタン人の性格・特徴

ウズベキスタン人を採用してみたいけど、日本人スタッフと良好な関係を築けるか、不安に思う採用ご担当者様もいるかと思います。
ここではウズベキスタン人のよくある性格、身体的特徴を紹介します。

2-1. ウズベキスタン人の性格・人との接し方

ウズベキスタン人の性格は一言でいうと、非常に人懐っこく、話すことが大好きです。

日本人と相性の良いウズベキスタン人の性格

ウズベキスタン人は初対面の人が相手でも、あまり緊張することなく、笑顔で会話をすることができます。自分ではなく他人のこと、職場全体のことを第一に考えて行動するので、困っている人をすぐに助ける親切さもあります。このような性格は、お店のお客様と接する外食業の接客スタッフや、利用者とお話しする機会が多い介護職員向きです。

さらに、ウズベキスタン人の女性はかなり綺麗好きで、周りを清潔に保つことを常に意識しています。どの仕事でも丁寧に掃除をしてくれます。

日本人と合わない場合があるウズベキスタン人の性格

ウズベキスタン人は時間をきっちり守るという意識が低いです。その後の約束の時間を守ることよりも、その場で話している人との時間を大切にしているからです。

しかし、日本では時間を守ることは「人との約束を守ること」という概念を仕事の前にしっかり説明すれば、日本のルールに合わせて行動できる柔軟さを持っています。

また、人懐っこくお喋りをするいい面がある一方で、人のプライバシーに関する質問を遠慮なくすることもあります。特に結婚のこと、家族のことです。

これについても、「日本で他人にしないほうがいい質問(年齢、結婚の有無、家族のことなど)リスト」を仕事の前に教えておけば、彼らも理解してくれます。

2-2. ウズベキスタン人の身体的特徴

ウズベキスタンの男性は日本人男性より、身長が高く、がっしりしている人が多いです。建設業、ビルクリーニングといった肉体労働に向いています。女性は日本人女性とあまり変わりませんが、小さいころ、田舎の村や山で育った人は日本人よりもかなり体力があります。

3. ウズベキスタン人の価値観・生活習慣

「1.ウズベキスタンの基本情報」で解説したとおり、ウズベキスタンではイスラム教の価値観が浸透しています。イスラム教に基づいた生活習慣もあります。

日本に来たウズベキスタン人と接するときに意識した方がいい価値観、生活習慣は以下の通りです。

  1. 食事について:豚肉・アルコールは禁止
  2. 恋愛・結婚に対する考え方:結婚するのが当たり前
  3. 仕事に対する考え方:効率を求めることは少ない

これらを順に説明していきます。

3-1. ウズベキスタン人の食事・行事に対する考え方

食事については「1-2-1.イスラム教について」で解説したとおり、豚肉・アルコールが禁止です。

豚肉・アルコール類禁止

豚肉については、肉そのものだけでなく豚肉のエキスが入ったもの(ポークエキス、コンソメなど)も食べてはいけないです。日本の調味料の多くには豚肉の成分が使われているので、外食するときはそこまで気に掛けなければなりません。また、ウズベキスタン人は食に保守的で、決まったものを繰り返して食べることが多いです。日本料理には豚肉が入っていることが多いこともあって、多くのウズベキスタン人はウズベク料理、または中東やインドのレストランに頻繁に行きますウズベキスタンの主食はノン(円形の大きなパン)ですが、日本では食パンで代用しています。伝統料理のプロフは米料理なので、お米を食べることには抵抗はありません。

行事に対する考え方も、根底にはイスラム教の考えがあります。日本にはクリスマスやハロウィンといったキリスト教由来の行事や、盆踊り大会を始めとした仏教由来の行事もあり、これらの行事に参加するかは同じウズベキスタン人でも個人差があります。他宗教の行事に参加してはいけないという決まりはありませんが、あまり積極的に参加したくないと考える人もいるので、会社で行事をするときには、参加の意思があることを確認することをおすすめします。

3-2. ウズベキスタン人の恋愛・結婚に対する考え方

ウズベキスタンでは、女性は高校を卒業した18歳から22歳くらいまで、男性は20~25歳くらいまでが結婚適齢期です。日本のように独身でいる人は少なく「結婚するのが当たり前」だと考えている人が多いです。結婚相手は、全体の半分くらいはお見合いで見つけます。また、結婚相手以外の男女と2人で歩いたり、付き合ったりすることは基本的にありません。知り合いに見つかったら、あっという間に噂が広がり、結婚することができなくなってしまいます。

とはいっても、日本に来ているウズベキスタン人は、親や親せきの目がないので、ウズベキスタン人同士や、日本人と付き合うこともあります。先ほど述べたように、ウズベキスタン人は結婚が早いです。ウズベキスタン人を採用するときは結婚しているかを確認することをおすすめします。人によっては妻や夫をウズベキスタン人に残して、日本に働きに来る人もいます。

3-3. 仕事に対する考え方

ウズベキスタンの平日は月曜日から土曜日で、多くのウズベキスタン人は朝から晩まで週に6日働いています。日本人より労働時間が長い人もいます。しかし、日本人のように分刻み、1時間刻みで細かくスケジュールを決めて仕事をするのではなく「仕事があったら取り掛かる」くらいの緩い姿勢です。効率的に作業をして、早く終わらせようという気持ちも日本人に比べて少ないので、ウズベキスタン人を採用した時は、なるべく早く日本の仕事の時間の使い方を教えることをおすすめします。また、基本的に会社勤めの男性は自分のビジネス(=副業)を持っています。ウズベキスタンでは、ビジネスに成功した人は、世間的に尊敬されるので、勤め先の仕事以上に自分の仕事を頑張る人もいます。

4. まとめ

ウズベキスタン人はまだまだ日本で馴染みはないですが、日本の文化・習慣に理解を示すのが早く、真面目に働く人材が多いです。日本で働きたいと思っているウズベキスタン人は多いですが、実際特定技能ビザで働きに来ている人材は少ないです。当スクールでは特定技能外国人の採用に関するご相談を承っていますので、特定技能ビザでウズベキスタン人を採用したい方はお気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

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