こんにちは。Japan Job Schoolマネージャーの竹村です。
7/4(水)に当校主催で外国人雇用セミナーを開催させて頂きました。 西武信用金庫池袋支店様のセミナールームをお借りして行いましたが、ほぼ満席になる盛況ぶりで、多様な業種の企業様にご参加頂けました。
視点の切り替えが、外国人雇用のキーポイントになる
当日は、行政書士法人 KIS近藤法務事務所代表の近藤 秀将様にご登壇頂き、「外国人雇用が中小企業を発展させる」「Diversity Management入門」といった内容について、講義をして頂きました。
普段、外国人と接している私から見ても非常に勉強になる内容ばかりでしたが、特に印象に残ったお話が、視点の切り替えが、外国人を強みとして活かすというところでした。
私もそうですが、外国人材を雇用するとなった際に、日本人の代替要員として、日本人のお客様や従業員にどれだけ対応できるか、というところに注目してしまいがちです。 それ自体は何ら悪いことではないですが、彼ら外国人のポテンシャルを引き出した雇用かというと、疑問符が付きます。
外国人のポテンシャルを引き出す事例として近藤様が挙げていらっしゃいましたが、例えば、中国人顧客の対応に同国出身の留学生を社員登用する例です。 最近、中国人顧客が増えている不動産などでは、中国人顧客の買い方は日本人と大きく違うそうです。日本人は数ある中から吟味して、物件を購入します。中国人も吟味する点は変わりませんが、決断までに時間が掛かり、実際に物件を見に行く件数も日本人の比ではないそうです。 代わりに、一度交渉がまとまってしまえば、定期的に高い買い物をしてくれるところが中国人顧客の特徴であり、時間が掛かる分、見返りも大きいそうです。
このような顧客を相手とする場合、いかに優れた日本人のセールスマンがいたとしても、顧客の特徴を掴むのが非常に困難です。それよりも、大学や専門学校を出立ての留学生を採用した方が外国人の特徴を最初から掴んでおり、日本人のトップセールスマンより優れた成績を残せる可能性がある、というお話でした。
外国人社員を活かすには、日本人の管理が重要
実際に、上記のケースのような雇用をされていらっしゃる企業様も少なくなく、特に宿泊業や小売業では外国語を話せるスタッフとして、外国人を登用されている企業様も多く見受けられます。
その際に大切なのが、彼ら外国人社員に任せきりにするのではなく、しっかり日本人の上長が彼らを管理することでしょう。 外国人対応のスペシャリストであったとしても、全てを任せてしまうと、気が付いたら現場がめちゃくちゃになってしまっていた、となってしまうのは問題です。
外国人社員は、私たち日本人に出来ない多くの業務を行えるポテンシャルを秘めています。それを活かすのと同時に、日本でのルールやマナーを学び、長い期間活躍できる人財に育てていくのが、今後重要になっていくと思われます。
竹村 友希
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