こんにちは!
Japan Job Schoolの竹村です。

私は映画フリークで、これまで2,000本以上映画を観てきましたが、以前も映画に関する記事を執筆致しました

前回も申しましたが、異文化を知る上で映画は視覚面から入ることができるので、とても良いツールだと思います。
そこで、今回は私がおすすめする反戦映画作品を紹介していこうと思います。

①「戦場でワルツを」(2008年・イスラエル)

イスラエル出身の映画監督、アリ・フォルマンが自身の従軍体験を基にしたドキュメンタリーとアニメーションを融合させた作品です。

フォルマン監督は19歳の頃に従軍経験(イスラエルは国民皆兵制度)がありましたが、どうしてもその頃の記憶が思い出せず、当時の従軍仲間に当時何があったのかを聞いて回ります。
当時、フォルマン監督はレバノン内戦に従軍していましたが、そこで何が起きた為に彼が記憶を失ってしまったか、ラストで判明しますが・・・。

このラストは映画史に残るショッキングな結末の1つと言われています。今も世界で同様のことが起きているという点において、正に今見るべき映画です。

②「炎628」(1985年・ソ連)

今の情勢でロシア関連の映画を扱うことに躊躇しましたが、敢えて取り上げました。

こちらは第二次世界大戦を舞台にした強烈なメッセージを帯びた反戦映画です。しばしば戦争映画史上最高傑作と言われます。
ショッキングなシーンが延々と流れ、戦争における人間の残忍さを描いています。

正直、観るのにかなり辛い作品ではありますが、戦争の虚しさを学ぶ上で非常に重要な作品の1つだと思います。

③「ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド」(2018年・ニュージーランド イギリス合作)

こちらは第一次世界大戦のモノクロ記録映像を現代の技術で着色し、効果音などを付け加え、蘇らせた作品です。

当時のイギリスは連合国の1つとして塹壕戦を行っていましたが、そのほとんどが若者でした。
彼らは戦争に駆り出される前に、敵は鬼や悪魔のように言い聞かせられていましたが、実際の敵は自分たちと同じ若者でした。そのような経験をした人たちは、戦後も今でいうPTSDの症状に悩まされたそうです。

着色し、編集された映像ではありますが、当時を知る上で非常に歴史的価値の高い作品だと思います。

いかがでしたでしょうか。

反戦映画の代表格といえば、渦中のウクライナで撮影された「ひまわり」や邦画作品でも名作が多数ありますが、今回は映画好きの方なら知っている、といった知名度の作品を取り上げてみました。

個人個人では、周りの国の人たちと仲良くしたい、友達になりたいと思っても国の状況によって許されないこともあります。上記の作品の登場人物たちもみな、そのような状況に置かれていました。
そのような時こそ、自分たちがどのように行動すべきか問われるのかもしれません。

The following two tabs change content below.

竹村 友希

過去3000名以上の外国人を指導してきた日本人理解授業を担当する講師。前職の介護職での経験を生かし、日本人の人口の大半を占める高齢者層と、どのようにコミュニケーションをとるべきか、どのような理解が必要かなどをメソッド化し教えている。