こんにちは。
年間500人以上の外国人労働者と関わるスクールの教員が考える、外国人労働者に対する効果的なマネジメント方法についてお話します。
外国人労働者のマネジメントに悩んでいる指導者や管理者は非常に多いです。この記事を参考にすれば、外国人労働者の効果的なマネジメントができ、多くの企業が取り入れている外国人雇用のメリットを体感することができるでしょう。
特別扱いはしない
外国人労働者を極力、日本人労働者と同じように扱うようにしましょう。外国人だからと言って、ミスの許容範囲があまりにも広すぎると、職場における自身の価値を見出せず、仕事に対するモチベーションの低下に関わってきます。丁寧に注意し、日本人と同等の業務内容を任せることは外国人労働者の労働意欲の向上につながるでしょう。
国籍で判断しない。
よく外国人雇用に興味がある企業様とお話しする際に、「ベトナム人は~だからダメ」や「中国人は~だから採用しない」という国籍で判断されることをよく聞きます。もちろん国籍によって性格に特色が出ることはあります。しかし重要なのはその外国人自身です。もちろん外国人はその人によって性格はバラバラです。
過去に特定の国の外国人労働者に苦い思い出や経験がある方がその国の外国人労働者を毛嫌いしてしまうのは仕方ないことかもしれません。しかしもう少しその人自身の人柄で判断しましょう。
そして国籍でその人自身を判断されるのは、日本人以上に外国人は嫌います。特に本人に言わないように気を付けましょう。
社内に外国人理解を浸透させる
外国人がうまく溶け込めていない原因として、社内に外国人雇用に対し否定的な考え方を持っている人がいるということが多いです。採用担当者や指導者・管理者は外国人に対し理解があることが多いですが、社内全体が外国人雇用に理解を示しているとは限りません。人間関係のトラブルは管理者ではなくその他のスタッフと起こることが多いです。
そのため外国人を雇用する前に、外国人を雇用する理由を社員と共有しておきましょう。その際に否定的な考えを持った方がいましたら、面談を行うことが効果的です。そういった方のほとんどは先入観からくる誤解なので、時間をかけて外国人を雇用することのメリットを丁寧に説明することが大事です。
明確なライン定めておく
雇用した外国人が働いているのは日本です。なので日本の文化や習慣でものごとを基準にして考えるのは仕方ないです。しかし外国人にもどうしても譲れない価値観はあります。その価値観のすれ違いによって軋轢が生じてしまいます。
解決策として、このラインまでは外国人の文化や習慣に合わせる、しかしある一定のライン以降は日本の文化や価値観を理解し日本人に合わせるなど、管理者側が明確な指導のカリキュラムを持っておくことが大切です。
宗教上の食べ物の制限や礼拝の必要性などは積極的に受け入れ、業務上日本の文化やマナーが必要になる場合は丁寧に教育しましょう。
また、外国人へ指示をする際には、できるだけ具体的に指示をすることが大切です。弊社でも普段の業務での指示や目標設定などは必ず定量的かつ期限を設けるようにしています。
キャリアパスや給料について説明する
これはもちろん日本人には当てはまるでしょうが、発展途上国の国から日本に来ている外国人はいわゆる”出稼ぎ”がほとんどです。自分が日本で安定して稼ぐことができるのか。どのようなキャリアを送るのかについての不安を抱えているのです。
そのため積極的に給料に関することや、将来のキャリアについてのプランを作成して説明しましょう。これは外国人の離職を防ぐのにも効果的です。
まとめ
マネジメントの際に気を付けることは
・国籍で判断しない
・社内に外国人に対しての理解を浸透させておく
・指導の明確なラインを定めておく
・キャリアパスや給料について説明する
です。
人手不足の解消の手段として外国人雇用進められています。そんな現代の日本の流れに取り残されないよう、実践してみましょう。
藤井 拓海
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