こんにちは。私は年間500人以上の外国人と関わる外国人教育スクールで教師をしています。
その中で重要になる、外国人労働者とうまく付き合っていくために必要なコミュニケーション術をいくつかご紹介します!
外国人労働者の指導に苦戦している方や雇用を検討している方を我々は頻繁に見かけます。
この記事の方法を実践すれば、より円滑にそして効率的に外国人労働者に働くことができるでしょう。
年々増加する外国人労働者
日本の人手不足は顕在化しています。それに比例して外国人労働者を雇用することが人手不足解消の効果的な手段として用いられています。
厚生労働省は2020年1月に2019年10月時点で日本の外国人労働者数が前年比13.6%増の165万8804人だと発表しました。統計を取り出してから最多の数字となっています。
外国人が数人社内にいるのが当たり前な時代はすぐそこまで来ています。すでに雇用している方はもちろん、これから採用を考えている方も今のうちに外国人と効率的かつ効果的なコミュニケーションをとれるよう準備しておきましょう。
外国人とコミュニケーションをとるうえで気を付けること
外国人労働者と言葉を交わし、コミュニケーションをとる際に少なくとも重要だと考えていることについて普段意識しているのは3つです。お話しします!
1.意外と忘れてしまう?
外国人労働者とコミュニケーションをとる際に、言葉遣いを丁寧に簡単にされる方は多いです。もちろん頃は非常に重要なことですが、意外と忘れがちなのは話すスピードです。当たり前だろと思った方は多いでしょう。しかし外国人労働者に業務内容の指示を出す際に、忙しさや業務に追われているイライラで忘れてしまうことが多いのです。
そして外国人が日本人社員の話すことが理解できず聞き返す際に、日本人は日本語自体が理解できていないと勘違いして、簡単な言葉で言い換えることも頻繁に見受けられます。しかし原因は話すスピードにあることがあります。
多くの外国人は早すぎる日本語を理解したふりをしていることも多いです。それでは業務に支障がでるだけではなく、日本語能力の向上にも繋がりません。
なので当たり前なことですが外国人労働者とコミュニケーションをとる際は
簡単な日本語でゆっくり話すことを意識しましょう。このことを忘れず普段から意識することが大切です。
2.あいまいな表現は避ける。
日本人は控えめであいまいな表現を好みます。「これ、あれ」の指示語や、「~で大丈夫」「ある程度」などあいまいな表現は避けましょう。
日本語は否定語を用いて言葉を濁したりあいまいにします。
そして伝えたいことは話す内容の初めに持ってきましょう。
理由→指示内容
というのが日本では知らず知らずのうちに好まれます。
しかし外国人と話す際は
指示内容→理由
という順序を意識しましょう。そしてもちろん指示は省かないで丁寧にしましょう。
また、外国人へ指示をする際には、できるだけ具体的に指示をすることが大切です。弊社でも普段の業務での指示や目標設定などは必ず定量的かつ期限を設けるようにしています。
3.空気を読むはNG
日本人は比較的場の雰囲気を察して、業務内容を判断したり必要な対応を選びます。
日本語はハイコンテクストな言語で、言葉以外の表現方法があるとされています。その表現方法が空気を読むにあたるのでしょう。しかし外国では空気を読むという価値観や考え方が重視されていません。東南アジアでもそのような考えはないことはありませんが、日本ほどではありません。つまり海外では言葉が重視されます。
例えば、「この業務内容をお願いされたので、さらに付随する業務もこなす」というのが社内や日本人の感覚では普通なことはよくあります。しかし外国人には具体的に指示されなければなぜその業務もやるの?と感じる方が多いです。そのすれ違いが積もって外国人と日本人側に軋轢が生まれることも少なくありません。
なので外国人に伝えたいことや思ったことがあったら、迷わず言語化して伝えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
外国人労働者とのコミュニケーションで気を付けることは
・話すスピードをゆっくりにすることを忘れないようにする
・あいまいな表現は避ける
・空気を読むことを強要しない
です。
以上の点を普段から意識し気を付けることで、社内の外国人労働者と円滑なコミュニケーションをとることができるでしょう。
藤井 拓海
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