弊社サポートで特定技能外国人受け入れに踏み出していただきました、鳥取県の宿泊施設様にインタビューをさせていただきました!

今回のインタビュー企業様

企業名      有限会社 松月旅館
所在地鳥取県
インタビュー常務取締役
受入している特定技能外国人数1人
これまでの
受入国籍
ベトナム国籍、ネパール国籍
企業説明昭和2年に創業され、皆生松月と皆生游月という二つの小規模高質旅館を経営されています。和文化を大切にされていて、お客様に和を感じられるように努力されています。スタッフへの配慮も常に意識していて、社員無料のソムリエスクールや昇給昇格などの手当も手厚く行っている企業様です。

外国人雇用を考えた経緯を教えてください

多言語対応の必要性を感じた

7~8年前から香港や台湾からの外国人観光客が増えてきていて、その際に言葉が通じないことが多く、外国人のお客様が満足できるサービスを提供することが困難でした。最初は台湾の大学生のインターンシップを通して外国人の雇用をしてみました。この経験から、多言語に対応できる外国人の職員を雇用することでお客様、そして日本人職員にとっても相互にメリットがあると気づきました。さらに5年前に新築をするにあたって、英語圏、ヨーロッパやインドのお客様も増えてきて、多言語対応の必要性をさらに感じ、これからも外国人を採用していくことを決めました。

技人国は職種が限られていた

最初は技人国での採用をしていたのですが、就職できる職種が限られているため、調理場や料理提供のスタッフの人手不足を埋めることが出来ませんでした。ただ特定技能なら技人国と違って様々な部署で働けることをJJSさんからお話し頂き、2人の特定技能外国人の採用を決定しました。

外国人を採用するまでにどのような情報収集をしましたか?

国民性や文化に関して調べていた

国民性や文化に関する情報収集はしていましたが、就職による採用やビザの申請に関しての知識がなかったのでJJSさんに教えていただき助かりました。英語圏やインドからのお客様が増えてきた時に採用に関するお電話をJJSさんより頂いてネパール人を紹介していただき、ネパール人は英語ができてインドの文化も理解していると教えていただき、採用を考えました。コロナ前でオリンピックも近かったので英語のマニュアルを作成するなど準備し、受け入れ態勢を整えました。

コロナの影響で受け入れが困難に

採用を決めた後のビザ申請が思っていたより時間がかかり、さらにコロナの影響でネパールがロックダウンに入ってしまい、最終的には3人中1人しか来日できませんでした。ただ最初に来日できた人の人柄がとてもよく、すぐに皆と打ち解けてくれたので良かったです。

外国人雇用に対して不安だった点はありましたか?

日本の文化に馴染めるか心配だった

外国人があまり住んでいない地域ということもあり、採用した外国人が生活に馴染むことができ、日本人スタッフと相互に理解しあえる関係を築けるかどうかが不安でした。文化や宗教も違うということで言語やマナーに関しても心配はありました。ただ実際採用してみると、外国人のスタッフさんから日本の文化に合わせてくれることが多々あり、日本人スタッフも仲良く接していてお互いに文化の違いを理解しあっていると思いました。

外国人を採用してみて事前のイメージと実態のギャップはありましたか?

ネパール人は親切で笑顔が素敵

20年前にロクさんというネパール人が海の家でライフセーバーとしてボランティアをされていて、その人の笑顔がとても魅力的で誰とでもすぐ仲良くなる性格だったので外国人に対しては最初からいい印象を持っていました。実際ネパール人のスタッフに対してもイメージ通りに笑顔が素敵で家族のように親切に接してくれたというお客様からの口コミも聞きました。ネパールのスタッフから聞く話によると全員がこのような性格ではないとも言われますが、JJSさんから採用している外国人からは特にギャップを感じることはないです。

インタビューの最中にも福元様から「ネパール人の笑顔が素敵」というお言葉を何度も頂き、心からそのように思ってくださっていることが伝わりました。素敵な笑顔をしてくださったロクさんと、笑顔をきっかけに外国人に対して好印象を持っていただき雇用を考えてくださった福元様にとても感謝しております。

ベトナム人は真面目で丁寧

ベトナムのスタッフさんは容姿が日本人と似ているため、日本人のお客様に威圧感を与えることなく真面目で丁寧に仕事をしてくれています。着物を着て接客していると最初は日本人に間違えられることが多いです。

外国人を採用してみて見えた課題やトラブルなどはありましたか?

里帰りさせてあげたい

少し前までは外国人がほとんど住んでいなかったので外国人のスタッフから友達がいなくて寂しいという声を聞きました。母国に帰りたくても、コロナの影響で里帰りができなく、家族に会うのが困難だとも聞いています。今は規制も緩和されてきたので里帰りしたい人は順番に帰ってもらっているのですが、外国人スタッフさんに「またいつ帰れるかわからないので1ヶ月くらい休みが欲しい」と言われたことがありました。日本人スタッフにも同じくらいの長期の休暇を与えることは難しいので、今後の課題としては、スタッフ全員がお互いの状況を理解しあえるような職場環境を作り、2年に1回くらいは帰国の機会を与えたいと思っています。

寮のゴミ出しで問題に

日本人と一緒に寮に住んでいる中、ゴミ捨てがうまくできない外国人がいて、近隣の方が怒ってしまったということがあり、文化の違いを感じました。このようなことが今後起こらないように、採用している外国人にはなるべく周りからいいイメージを持ってもらって地域のルールに従うように指導しています。実際あの後は一切地域の人から苦情を聞くことがなくルールを守ってくれています。

外国人を採用してみて良かったことやメリットはありましたか?

外国人のおもてなしが好印象を与えた

最初は多言語対応のために外国人を雇用してみたのですが、コロナで外国人旅行客があまり来なく、外国語を活かす機会が思っていたより少なかったので、日本語の勉強をして日本のお客様の接客をしてもらっています。外国人がお客様を敬い、丁寧な敬語で話し、お辞儀をする様子にお客様が感化され、沢山のお客様から外国人スタッフに対して好印象を持っていただき、口コミ投稿やお手紙を頂くことがあります。

Japan Job Schoolのどの部分を評価いただけますか?

的確に専門の方と相談できる

ビザの申請や報告書などに関してまだまだ不慣れなため、いつもサポートしていただいて感謝しています。定期面談の際も母国語で行っていただいていることから、普段聞き取れない問題点などを教えていただき、対応がすぐにできて助かっています。外国人就労に関してのエキスパートが多くいらっしゃるので、相談事に対して的確にその分野の専門の方とお話しできるので、信頼できます。行政書士の先生の対応も誠実で、スムーズに申請の手続きができています。以前に入管の訪問連絡があり、問題があるかどうか心配でご相談したところ、何も問題ないと言っていただき、安心できました。

そのほかにも採用できている外国人が社会人としての基礎的な知識を持っているのでゼロからすべてを教える必要がなく、円滑な受け入れができています。

弊社からご紹介させていただきましたベトナム人の方は、お客様からおもてなしを評価され、たくさんの温かい御礼のお言葉をいただき、非常にやりがいを感じております。
そうやって日々やりがいを感じながらお仕事させていただけているのは、松月旅館様のご指導のおかげです。働く特定技能外国人の方から「繁忙期で大変だ」と相談が上がった際には、迅速に対応いただき一人一人の声に耳を傾け寄り添ってくださいました。

外国人の方々の活躍は、企業様のご理解とあたたかい支援のもとに成り立っているのだと強く感じます。

The following two tabs change content below.

齋藤光亮

アメリカのカリフォルニア州在住のDivership編集担当者 20年以上アメリカで生活し、社会学の学士号を取得し、 現在はアメリカの大学院でマネジメントで修士号を取得中。 アメリカでの生活の経験を活かした情報を発信します。