弊社で特定技能外国人の支援をさせていただいております、静岡県の宿泊施設様にインタビューをさせていただきました!

今回のインタビュー企業様

企業名      株式会社ニュー熱川プリンスホテル様
所在地静岡県
インタビュー代表取締役 嶋田様
JJSから受入ている特定技能外国人数2人
受入国籍ベトナム国籍
企業説明昭和46年12月に設立され「熱川プリンスホテル」という宿泊施設を運営しています。「人と人との繋がりを大切に、関わる全ての人々の喜びと感動への追及を通じ、社会の進歩・発展に貢献する」という経営理念を持ち、お客様と従業員全員の心が温まる空間を常に目指している企業様です。

外国人雇用を考えた経緯を教えてください

きっかけは人手不足

コロナ渦以前から訪日した外国人旅行者をなかなか呼び込めていない状況でした。人手不足ということもあり求人募集などを出してみましたが、場所が伊豆半島の都会から離れた地域ということで若い人がなかなか集まらなかったです。人手不足の解消と一緒に現場の多様性が向上すると思い、外国人の雇用を考えてみました。

向上心に感心して採用した

最初はインターンシップという形で外国人を受け入れていて、個人的に日本人よりも好奇心旺盛で常に自分のスキルアップを意識していると思いました。この体験を機に、今度は外国人を従業員として受け入れてみようと考えました。外国からのスタッフを増やすことで様々な視点から改善点や意見が聞けると思い、特定技能での受け入れに挑戦しようと思いました。企業自体の規模と実際来ていただいている外国人旅行客を見比べたとき、最初はビザの申請が通るかどうかわからなくて心配でした。外国人を受け入れて多国籍な宿泊施設を目指そうと思っても、訪日の来客の実績があまりなかったため途中でストップがかかると思いましたが、しっかりと通って安心できました。

インターンはアルバイトと違ってお金ではなく経験が目的なので企業に対して興味を持ち、向上心が高い人が多いですが逆に言ってしまうと、自分にとってのスキルアップに繋がらなかったり職場の環境が合わなければすぐに辞退してしまいます。その時の嶋田さんの外国人への配慮が素晴らしかったからこそインターンの受け入れに成功し、今の外国人従業員との関係につながっていると思います。

熱川プリンス様の客室からの景色は絶景です!

なぜJJSからの採用を選ばれましたか?

受け入れ前後のサポート体制がしっかりしている

日本の企業で働く前に外国人がしっかり日本の生活や風習に慣れていることが大切だと思っていて、事前にこれらの事を教えてくれると聞いて、さらに受け入れた後のアフターフォローなどの体制がしっかりしていると感じたため、安心して採用ができると思いました。

外国人を採用する前にやったことまたは準備したことなどありますか?

外国人が過ごしやすい環境を目指した

毎日旅館へ通うとなると金銭面の負担が大きくなるため、寮の提供に力を入れました。外国人の受け入れをできるだけスムーズに行えるように、寮の設備を整えたり、今まで使っていなかった部屋のリニューアルをしたり外国人が心地よく生活できるように努力しました。他にも周りに話せる人がいないと心細くなると思い、同じ国や年代の人同士仲良く過ごせるように配慮しました。

外国人を採用してみて事前のイメージと実態のギャップはありましたか?

最初は旅館に合わないと思った

国によって事前のイメージは変わると思いますが、以前は外国人に対しての偏見を持っているスタッフさんもいて、「お客さんが外国人を見たときに、違和感を持ってしまうのではないか」という考え方がありました。ただ実際受け入れてみた際にそのような話を聞くことはなかったです。むしろ働いている姿を見ていると、日本人以上に仕事に対して前向きで「自分ならどうすればもっと効率的にできるか」という考え方を独自で持っていて、旅館にとって不可欠な存在だと個人的に感じました。

外国人を採用してみて見えた課題・困ったこと・トラブルはありましたか?

考え方の違いを意識する必要があった

仕事に対する考え方が日本人とは違うので接し方を考えないといけなかったです。日本人の場合、仕事中は厳しくするという考え方がありますが、外国人に同じ接し方をすると厳しすぎて叱っていると思われて、仕事に対するモチベーションに影響が出てしまう可能性があります。過去には仕事の効率があまりよくなくて厳しくしすぎた結果挫けてしまったりしました。職員の間でも世代の違いによる考え方のずれというのもありましたが、今は少しずつ若い世代に切り替わってきているので改善してきています。

定期的な面談が大事

入社時含め、定期的に自分の役割をお互いにしっかり確認して分かってもらうことが大事だと思います。困っていることや相談したいことがあれば、遠慮せずに話してくれるように頻繁に面談を行っていきたいです。受け入れている企業以外でも、外国人を支援して入る各部署の方々にも同じ気持ちで接していただきたいです。

外国人を採用してよかったことやメリットなどはありますか?

根強い信頼関係が築けている

仕事に対して熱心に取り組んでくれています。例えば旅行などをする際に、自らお客さんの目線になって他の宿泊施設に泊まりに行き、自分なりに研究し、改善点などの提案をしてくれたりしています。「本当に自分の職場を細かく見て知ってくれている」と感じました。こちら側から常に気をかけてあげて、特に日本語能力があまりない方に対しては辛抱強く丁寧に接してあげることでこのような信頼関係が築けていると思います。

JJSのどの部分を評価いただけますか?

サポート体制がしっかりしている

ビザの申請や書類の提出に関するサポート以外にも、定期的な面談で企業と外国人との間に入ってくださっているので助かっています。どうしても日々の業務に追われる中だと忘れがちなので、事前に面談の準備の報告をしていただけていることで安心して任せられています。

JJSに求めていること、または期待していることはありますか?

本音を聞き出してほしい

近くで面倒を見ているとどうしても遠慮してしまうため本音が聞けなくて急に離職しないか不安に思っています。できれば現状の仕事に対してどう思っているかというのを聞きだすまたは察していただいて、不満に思っていることなどがあれば伝えて頂きたいです。

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齋藤光亮

アメリカのカリフォルニア州在住のDivership編集担当者 20年以上アメリカで生活し、社会学の学士号を取得し、 現在はアメリカの大学院でマネジメントで修士号を取得中。 アメリカでの生活の経験を活かした情報を発信します。