こんにちは。
Japan Job School教員の竹村です。
先日、教育現場に関係する2つの悲しいニュースが取り上げられました。
1つ目は、バングラデシュでイスラム神学校の校長によるセクハラ被害を訴えた女生徒が殺害された事件。(2019/4/20 毎日新聞より)
2つ目は、愛知県で学校の同級生からいじめを受けたカナダ人ハーフの女生徒が自殺した事件です。(2019/4/19 NHK NEWS WEBより)
私も教育者の端くれとして、この2つの事件に関しては言及したいと思い、筆を取りました。
※バングラデシュのケース
バングラデシュの事件では、女生徒が校長のセクハラを警察に訴え、校長は逮捕されていました。しかし、ある日突然校舎の屋上に呼び出され、民族衣装で顔を隠した5人組から被害届を取り下げるよう迫られました。女学生が拒否すると、身体に火を付けられ、4日後に死亡しました。
これにより同級生3名を含む17名が事件に関与したとして逮捕、容疑者達は校長の指示により行ったと供述しているようです。
この事件にはバングラデシュ国内でも怒りの声が挙がっており、女生徒の葬儀には数万人が参列、首都では容疑者達の厳罰と女性の地位向上を求めるデモが起こりました。バングラデシュの首相も遺族、国民に容疑者達の厳罰を約束したそうです。
※愛知県のケース
こちらは、学校でのいじめに関するニュースです。自殺した女性とはカナダ人とのハーフであり、その容姿的な特徴から中学生の時より本格的ないじめを受けるようになったそうです。いじめの内容は壮絶なもので、元記事の詳細を見て絶句してしまいました。
当初は気丈に耐えていた女生徒でしたが、過呼吸になったり、リストカットをするといった辛い時期が続いたそうです。フリースクールを経て別の中学校に転校、高校にも進学できたものの16歳の時にマンションから飛び降りました、おそらく、中学時代のいじめがPTSDのような症状を引き起こしていたことが元記事からは伺えました。
いじめのあった学校の教師はいじめの事実を否定、遺族は学校に対し訴訟を起こしたものの、1審は勝訴しましたが2審で敗訴となりました。
※間違ったことにNOと言える社会を目指さなければいけない
この2つのニュースに関しては、被害者側の視点に立った記事となっている為、もちろん加害者側からの反論もあるかもしれません。
しかし、両方のケースに共通するのは、被害にあった生徒たちは正義感に溢れた、間違ったことにNOと言えるタイプだったということです。
バングラデシュの女生徒は校長のセクハラという被害を訴えました。10代の学生が教員のセクハラを告発するのは非常に勇気がいることだと思います。
また、愛知県の女性とも良くないと思うことはハッキリと口に出すタイプだったそうです。いじめの原因になったのは、同級生のいじめの仲裁に入ったことが原因だったそうです。
大人同士の会社の職場でも、そういった軋轢は少なからず発生します。しかし、臭い物に蓋をする、異物の意見は聞き入れずに排除するといったやり方では発展していくのは難しいでしょう。
日本もこれから外国人の流入が進み、様々な場面でグローバル化が進んでいくことが想定されます。外国人は日本人以上に、間違っていると思うことに対して主張をしてくる傾向が強いです。もちろん、それに全て反応していっては物事が進まないケースもありますし、必要以上の配慮をする必要はないでしょう。
逆に必要なのは、日本人も間違ったと思ったことに対し、しっかり意見を言えるようにならないといけないのかもしれません。日本人の協調性は世界で見てもとても素晴らしいものですが、それが悪い方向に向いてしまうと愛知県の学生の悲劇の様になってしまう可能性もあります。
お互いがお互いの主張を真摯に受け止め、互いに改善できる環境を生み出すことが今後の発展に繋がっていくのだと思います。
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