こんにちは!

Japan Job Schoolの竹村です。

先日、某旅館業様に就職した当校の卒業生に面会する機会がありました。

勤務態度も真面目で、ゴールデンウィークには休みなしで10連勤がんばってくれたそうです。

当日は旅館の社長様も同席して頂き、外国人雇用についてのご見解も伺うことができました。(※この記事は個人様のご見解を基にしております)

お休みの日でしたが、わざわざ寮から来てくれました。


※日本語の読み書きよりコミュニケーション能力

外国人雇用をされる際に、一番気にされるのが日本語の会話能力、次に日本語の読み書きかと存じます。特にホテル・旅館業様ですとフロントスタッフの場合、漢字能力は気にされるでしょう。

ただ、お客様との距離感が近い旅館の場合、日本語の読み書きよりは、まずはコミュニケーション能力が問われます。

例えば、高齢者のお客様が多いエリアに関しては、高齢者の方のお話しに合わせたり、バリアフリー的な気配りも求められるでしょう。重たい荷物を持ってあげたり、車椅子を押してあげたりといった部分も業務に含まれるかもしれません。(余談ですが、私も介護/医療業界の経験があります。)

また、一緒に働く日本人スタッフの方達とも気さくにコミュニケーションが取れるか、といった部分も重要かもしれません。特に寮に入寮すると、普段の生活でも日本人の多い環境に入ることになります。

日本語の読み書きに関しては後から勉強すれば上達するものですし、日本人スタッフの方達がヘルプに入ることも可能かと存じます。まずは根本的なコミュニケーション能力、オープンな性格かということを重視された方が良いのかもしれません。

※素直さ

2点目は、性格の素直さです。

外国人雇用をした際にトラブルになりやすいのが、日本人スタッフの方達が外国人スタッフの方達に指示された際、意図が伝わらず揉めてしまうことです。

これは日本人側も配慮が必要なことなのですが、やはり外国人の為、難しい言葉を使ってしまうと100%意図が伝わらないということがあります。特に宿泊業様ですとお客様の多い時間帯はとにかく忙しくなってしまい、つい声を大きく指示出しすることになったり、つい口調が荒くなってしまうこともあるかと思います。

日本人であればそのニュアンスが理解できますが、外国人ですと100%の理解は難しい為、「なぜ自分はいつも怒られているのだろう?」といった感覚に陥ってしまう可能性があります。

そうなった際に、外国人スタッフの方達が反発のような態度になってしまうと、お互いに悪いことをしている認識が無い為、良い関係性が築けなくなってしまいます。

わからないことはわからない、と素直に聞けること、また本当に悪いことをした際には意地を張らず素直に謝れること、ここが有ると無いとでかなり分かれ目になってくると思います。

※まとめ

※日本語の読み書きよりコミュニケーション能力

※性格の素直さ

いかがでしたでしょうか。

外国人雇用をされる際に、どうしても日本語能力の部分にフォーカスしてしまいがちですが、それ以上に潜在的なコミュニケーション能力、素直さが必要なのかもしれませんね。


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竹村 友希

過去3000名以上の外国人を指導してきた日本人理解授業を担当する講師。前職の介護職での経験を生かし、日本人の人口の大半を占める高齢者層と、どのようにコミュニケーションをとるべきか、どのような理解が必要かなどをメソッド化し教えている。