群馬県の介護施設様で働いている卒業生にインタビューをしました!

実は企業の方から彼のことでご相談を受けたり、企業の方とも、本人とも、たくさんの面談を重ねてきました。介護業は未経験ですが、熱い思いを持って日々たくさんのご指導を頂きながら頑張っています!

 特定技能外国人情報 

 ●企業様:群馬県にあるデイサービスを持つ企業様

 ●特定技能外国人を含む従業員数:4人

 ●特定技能外国人:ネパール人 GAUTAMさん(ゴータム)

ひたむきで頑張り屋のGAUTAMさん                      (ネパール人男性/32歳)

オンラインをつないでたくさん面談をしました(笑)

介護の仕事がしたかった理由

「私はより良い介護を両親にしたいと思い介護技術を学びたいと考えています。
両親は祖父母が年老いた時、排泄の介助や食事の介助などを行っていました。
私はその両親の姿を見てとても尊敬していました。祖父母はいつも両親にありがとうといって、介護をすることの重要性を感じました。今後は私が両親の介護をする番です。
両親にたくさんありがとうと言ってもらえるように介護の技術を身につけたいと思い、介護業を志望しました。」

GAUTAMさんは両親の姿から、介護は大切な人から「ありがとう」をもらう仕事だと話してくれました。今度自分がご両親にしっかりとした介護をしてあげられるように、そんな優しい心の持ち主です。

実際に介護の仕事をしてみて

そんな熱い思いを持ちながらも、はじめて経験する介護。なかなかうまくいかないことも多いようでした。

「仕事は頑張っています。でも、難しいことも多いです。お年寄りがトイレ行くときに、持っていく物をよく忘れてしまいます。忘れていたり、間違っていたら部長からすぐに注意してもらいます。いつも指摘してもらえるのは、ありがたいけどしっかりと直さなきゃと思います。」

介護の現場は気を付けなければならないこと、必要な物が場面によってたくさんあるかと思います。その一つ、一つが、働き始めたばかりのGAUTAMさんには難しいことが多かったみたいです。

事業部長様からのご相談

GAUTAMさんを日頃指導してくださっている事業部長の方からもこんなご相談を頂きました。

「しっかりと注意したことが伝わっているのか、少し不安に思うことがあります。どれだけ理解しているのか判断できる方法はないかと、、、」

理解度を母国語でテスト!

そんな事業部長の方からの相談を受けて、当校のネパール人スタッフ同席のもと、GAUTAMさんが日頃教わっている内容をどれだけ理解できているのか確認をする面談を実施しました。

正確な理解度を図るため、ネパール語も織り交ぜながら1時間かけてお話しました。

介護の仕事は気をつけなければいけないことがたくさんあります。なんでそんなにたくさんあると思いますか?

「おじいさん、おばあさんは体が弱い人が多く、本当に気をつけないと細かいことでも大きな事故になるケースがあるので気をつけることがたくさんあると思います。」

なんで大きい声を出すことが大切だと思いますか?

「まずはお年寄りは大きい声でないと聞こえない人が多いからです。また、私がミスをしている時、大きい声を出せば先輩がミスに気づいて直してくれると思います。」

おじいさんおばあさんに声をかけるのはなんで大切ですか?

「お年寄りは何が危険かわからないことも多いので、事前にこちらから声をかけて事故がないようにするために声をかけることが大切だと思います。例えば、お年寄りが車椅子から立ってトイレをする時、私が『手すりを持ってください』と言わなければ手すりを持たないと危ないということに気づかないお年寄りがいます。

あとは、気持ちを知るために声をかけることが大切だと思います。私からの声がお年寄りに聞こえないとお年寄りからの回答ももらえません。回答がもらえないと今、お水を飲みたいのか、食べ物を食べたいのか私もわかりません。だからまずは声をかけることが大切だと思います。」

事業部長様に理解度テストの内容をご報告

事業部長様にはテスト内容を細かくご報告させていただきました。

「頭では理解しているんですね。伝わっているのであれば、よかったですが行動も変わるようにマンツーマンで粘り強く指導していきますね!」

日本語では引き出しきれなかったGAUTAMさんの考えていることを、当校のサポートでしっかりと引き出し、お伝えすることが出来ました。まだまだ、改善の余地だらけですが、こうして時間をかけてしっかりと話をすることが大切だと思います。

ゴータムさんの持っているノート

事務長様や先輩社員の方からたくさんのことを、日々教えていただいていることが書かれているゴータムさんのノートです。利用者様のお名前と、教えてもらったこと、注意すべきことがぎっしりと書かれています。毎日仕事終わりには、その日に教わったことをノートにまとめています。

最後に

これからも、企業様と外国人の方の間に立って、継続的なサポートをしていきたいと思います。今回のように、私たちは教育をするスクールが母体にあることから、こういったテスト等も実施しています。今はまだ技術がなかなか至らない外国人の方でも、思いはしっかりと内に秘めている方が多いです。伸びしろは無限大だと思います。これからも、あたたかくそして愛のあるご指導のほど、よろしくお願いいたします。

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大路菜々海

外国人200名と企業80社の支援を行うカスタマーサクセスを担当。 大学時代一年間休学しワーキングホリデービザでカナダのイエローナイフへ。オーロラのツアーガイドを経験し、異国の地で働く大変さ・差別を経験。 「国籍関係なく、自分がかかわる人を幸せにしたい」そんな気持ちを持って、前職ITコンサル業から転職を決意し、株式会社JJSに入社!