こんにちは。Japan Job School スタッフの宮田です。

最近ある企業様の方とお話していたときにこんな質問をいただきました。「ネパール人とかベトナム人の人って…その、どういう性格なんですか?」当校は現在ネパールやベトナムから留学してきた生徒が多いと聞いて、返してこられたご質問です。

このときは同席されていた企業の代表の方が「それは人それぞれでしょう?」とひとことで結論がでてしまったわけですが、もし当校の卒業生を会社のスタッフとして迎えていただくとして、同じ職場で一緒に仕事をしていくことになると考えたとき、どういう人物なのか、性格なのかを国民の気質から知っておきたいとお考えになる気持ちはわかるなぁと感じさせるご質問でした。

日本人はイメージで判断しすぎる?

結論から言えば、上記の代表の方の言葉の通り、性格は個人によって違います。国籍は関係ありません。それは日本人と同じです。とはいえ、日本人も同じような話はよく聞きます。

例えば大阪の人はお笑い好きでお金に細かいとか、京都の人はおっとりとした印象九州の人は九州男児の言葉の通りヒロイックな印象で、北海道人は広大な土地のイメージからおおらかな性格とかイメージで判断することってあるのではないでしょうか。自分自身には心当たりはなくても身の回りには少なからず、そうしたことを口にしている人はいませんか?

出身地ばかりではなく、趣味、血液型で人を判断するという人もいるでしょう。そう思えば、その国の人はどんな性格なの?という質問もよくわかるのです。

もちろん、印象通りのお国柄というのもあながちハズレというわけではありません。私は海外の国のイベントを見るのが好きで、時間があれば会場に行ってみるのですが、中南米の国のイベントでは会場のあちこちでサンバやレゲエのメロディにのせて男女が小戸折る姿を目にします。まさにイメージ通りのラテンの気質ってこんな感じでではないでしょうか。私もその雰囲気に溶け込みたくグループを外から見ているうちに、集団の中へ…とはならないで見ているだけ。これも典型的な日本人の気質でしょうか(笑)。

頭からイメージで判断しないで、個々の理解が大切

お話を元に戻します。確かに国によってイメージ通りの部分もありますが、仕事の現場はイベント会場とは違い労働環境にふさわしいかどうかが、もっとも大切になるのでイメージは関係ないのですが、誤解を招きやすいのも事実です。

たとえば宗教。インドやネパールの人はヒンズー教の教えで牛肉は食べない、そう思われている方も多いと思いますが、仏教徒も多くいますので日本人と変わらない食事ができる人もいます。イスラム教徒は厳格な宗教で礼拝や断食月(ラマダン)が仕事に支障があるのではと考えている方も少なくないと思いますが、仏教にも宗派があるようにそれほど厳格ではない宗派もあります。そもそもイスラム教は世界各国に宗徒がいる宗教ですから、あまりイスラムのイメージがない国、例えばタイでも南部の方はイスラム教徒が多いエリアです。

将来、お世話になるのは日本人?

国や宗教などが必ずしもイメージ通りではないというお話をしてきました。 もっともサービス業などの場合、お客様もあってのことですから、見られるのは個人の人柄ばかりではありません。差別意識ではありませんが、やはりイメージはなかなか払拭できないものなのかもしれません

しかし、東南アジアの国々から来た留学生は、母国の大学を出ている人も多く、日本人の一部が思っているほどわれわれ日本人とかわりはありません。例えば容姿も日本人に近く、経済的にも発展しているタイ人のバンコクやベトナム人のハノイ、ホーチミン出身の人たちは文化的にも、生活面でも経済面でもほとんど日本人とかわりはないと思います。

他の貧富の差や内乱などの影響がいまでも残る国もこれからどんどん経済が発展していけば、かわりなくおつきあいができるように思います。いろいろと違いはあってもそこを認めながら、お付き合いしていくということがこれからの職場に求められることのように思います。

もしかするとそのころは日本人が高齢化で彼らのお世話になしでは成り立たなくなっている…かもしれません。

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JapanJobSchool広報チーム