こんにちは。
Japan Job Schoolマネージャーの竹村です。
先日、BizHiNT様が配信した記事で『採用面接で本音を見極めるには「〇〇〇を与える」に限る。アメリカ人社長が日本人採用で用いる評価基準が興味深い』(2019.6.4配信)という面白い記事を見つけました。
この記事では、日本で通算16年間働いてきたシアトル出身のアメリカ人起業家、スコット・ドリガーズさんが様々な国籍、宗教、人種の応募者と面接した中で採用の基準に関する様々な経験をされたそうです。その中で、日本人が外国人を面接する際のアドバイスも述べられていました。
そこで、今回はドリガーズさんのご意見並びに私からも専門家のはしくれとしての意見を述べたいと思います。
①日本語能力の高さに惑わされて採用を決めない(ドリガーズさんのご意見)
これはドリガーズさんが以前失敗したと感じた事例らしいですが、言語力と業務遂行力に整合性は無いのに言語がペラペラだと仕事もできそうに感じてしまい、基準に満たない人を採用したそうです。
日本語の上手さは確かに大事な要素ではありますが、そこだけで決めてしまうと痛い目を見るとのことです。言葉が通じるので意思疎通は取りやすいですが、大切なのはあくまでその人の中身という事です。
②ビザの状況を確認する
外国人はビザが無ければ日本に在留することはできません。このビザには様々な種類があり、一般的なところでは配偶者、家族滞在、留学、就労などになってくるでしょう。
過去、私の知っているケースですと面接の際に本人の在留資格をしっかり確認しておらず、採用したものの不法就労になってしまっていた企業様の話を聞いたことがあります。
私たちの様な外国人雇用の知識のある学校、紹介業者様などを経由した場合そのようなリスクは軽減されますが、単身で面接に来た人の場合、外国人雇用に関する正しい知識は必須項目になってくるでしょう。特に、在留カードの確認は必ずしたほうが宜しいと感じます。在留カードの提出を拒否する人の場合、何かしらの問題を抱えている可能性が高いです。
③仕事観の違いを理解する
これは日本人の若い方にも共通するテーマですが、外国人も仕事よりプライベートの時間を優先する傾向にあるのは否めないでしょう。特に、昔のような長時間の残業は敬遠されるでしょう。
また、外国人は日本人以上に家族を大切にする傾向が強いです。仕方ないことですが、ご家族のご逝去や急病などで帰国が必要になる可能性もあり、その場合は急に1週間単位での休みを与えなければいけません。
ですので、面接ではやる気を非常にアピールしてきても実際に働くと想像と違った、というケースは多くの企業様で耳にします。外国人も日本人も仕事観が従来通りにはいかないというのは頭の片隅に入れておいて損はないかもしれません。
※まとめ
①日本語能力の高さに惑わされて採用を決めない
②ビザの状況を確認する
③仕事観の違いを理解する
いかがでしたでしょうか。
特に①③に関しては私ども教育者側も留意しなければいけない事柄だと認識しております。本人の適正、能力、中身を適切に見抜いていく技量が私たち日本人に問われていきますね。
竹村 友希
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