こんにちは!
Japan Job Schoolの竹村です。
私は映画を観るのが趣味ですが、1月末から毎週末話題作が公開されて観るのが追い付かない状況です。(笑)
私は特に洋画が好きですが、異文化を知る上で映画は視覚面から入れるのでとても良いツールだと思います。
そこで今回は、私がおすすめする異文化交流・衝突を描いた映画作品を紹介していこうと思います。
①スパニッシュ・アパートメント(2002年・フランス)
個人的に大好きなフランスの映画監督、セドリック・クラビッシュの作品です。
バルセロナに留学したフランス人の大学院生が、様々な国からの留学生が集まるアパートで共同生活を送る様を描いた青春コメディ映画です。
共同生活を送る中で、国や文化の違いから起きるギャップや主人公のヘタレっぷりが楽しい作品です。この作品で描かれる学生の共同生活は、現在日本にいる外国人留学生の生活にも相通じるものがあると思います。日本に居る留学生も複数名でルームシェアをしているケースが多く、また日本語学校や専門学校、大学では様々な国からの留学生と交流があるからです。(例えば、当校で以前アルバイトしていたミャンマー国籍の留学生は、日本でネパール人の留学生と知り合って結婚しました。)
②セデック・バレ(2011年・台湾)
1930年の台湾で起きた有名な抗日暴動、霧社事件を日本人キャストもふんだんに起用して描いた大作です。
どれくらい大作かというと、前後編の2部作併せて上映時間276分!一気観しようとすれば、休日1日を費やすことになると思います。しかしながら、重厚なドラマと迫力のアクションシーンでしっかり集中して観れますし、最初はお互いを理解しようと歩み寄っていたのが次第に溝が深まり衝突してしまう様は侵略をした日本人側から観ると、非常にやるせない気持ちを抱いてしまうでしょう。
③鬼が来た!(2000年・中国)
こちらも日本の中国統治時代を描いた作品ですが、セデック・バレよりはもっとコメディタッチ・・・と思いきや強烈なラストシーンがトラウマ級の作品です。
日本兵を匿った中国の農村民たちと日本兵、奇妙な友情が芽生えていましたが、それが最終的に悲劇的な結末を迎える様は観終わった後、強烈なインパクトが残ります。
監督・主演を務めたチアン・ウェンはその後、ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーなどに出演し、国際的な名声を高めていくことになります。この作品では中国政府と揉めましたが、反骨精神を貫き通し、最終的に中国国内でも解禁される作品となりました。
④ディクテーター 身元不明でニューヨーク(2012年・アメリカ)
凶悪なコメディ作品を連発するサシャ・バロン・コーエンの作品です。
中東某国の独裁者が影武者に入れ替わられ、難民としてニューヨークで暮らすうちに本当に正しい独裁とはなんなのか、ということを思い直し改心するストーリーです。(民主主義万歳、みたくならないのがポイント)
彼は失墜した後、オーガニックショップで働きだすのですが、ライバル店にテロを仕掛けたり、経営者のリベラルな女の子に恋したりと独裁者というのをネタにしたギャグが満載です。それでいて、アメリカの資本主義が本当に正しいのか?という点に切り込んでいくのは、鋭い視点だと思います。
⑤ミスター・ベースボール(1992年・アメリカ)
我ながら懐かしい弾を出してきたな、と思いました。(笑)
中日ドラゴンズに移籍したメジャーリーガーが日本野球界で経験するギャップを面白おかしく描いたスポーツコメディ映画です。日本独自のしきたりや風習に苦しむ主人公が徐々に適応し、活躍していくさまが描かれます。
一時期、アメリカの奥様に絶大な人気を誇ったトム・セレックが主演で、日本からは故・高倉健が中日の監督役で準主演しています。
いかがでしたでしょうか。
もちろん、映画で描かれる異文化交流・衝突はあくまで誇張したものが多いのも事実ですが、外国人と話してみよう、外国の文化を調べてみよう、といったことの入り口になると思います。また、外国人と共通の話題としてのツールにもなりますよね。
今回紹介した以外にも、異文化を描いた映画作品はたくさん存在します。週末などを使って、気軽に異文化体験してみるのも良いかもしれませんよ。
竹村 友希
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