こんにちは。Japan Job Schoolマネージャーの竹村です。
今回は、全九州高校体育大会のバスケットボール男子準決勝で、宮崎県の延岡学園の留学生が、審判を殴った問題について取り上げたいと思います。
言葉が通じず、孤立していた?
事の発端は、6/17の試合中にさかのぼります。試合中、コンゴからの留学生の選手が反則を取られたことに激高、審判を右拳で殴打してしまいました。
審判は救急車で搬送される事態となりました。この騒動で、監督は辞任、留学生は自主退学となり、母国に帰国することとなりました。(刑事罰を求める声が多かったですが、殴られた審判の意向で被害届は出さないそうです)もちろん、この留学生がした行為はとても容認できるものではなく、然るべき罰則を与えるのは私も個人的には賛成です。
しかしながら、後の報道で学校側の不備も浮き彫りになっています。この留学生の母語はフランス語ですが、校内にはフランス語を話せるスタッフが一人もおらず、孤立してしまい、ホームシックになっていたという報道が出ています。チーム強化の為に留学させたとはいえ、学校である以上、教育機関として正しい体制が出来ていたのかは大きな疑問です。
留学生には然るべき受け入れ体制とコミュニケーションが必要
高校卒業後に留学してくる学生は、一般的に日本の日本語学校に2年間ほど通い、その後、各々大学や専門学校に進学します。
日本語学校には様々な国から留学生が集まる為、学生も孤立しづらく、また教員も留学生とのコミュニケーションに慣れたスタッフが配置されている為、今回のように極端に孤立してしまうケースは防ぎやすくなっているのでしょう。
日本人学生が大半の高校などでは、そのような環境や人員配置が難しいのは重々承知ですが、まだ学生である以上、助っ人外国人ではありません。教育機関である以上、日本の言葉や常識など、一から教育し、また精神的なケアもするべきだったのではないでしょうか。
逆に、しっかりとした教育をしていけば、日本人に負けないくらいの伸びしろを有しているのも彼ら留学生の特徴だと思います。日本人の若者が忘れたひたむきさ、異文化に対する新鮮さや感動を持って、仕事や勉強に取り組んでくれるかもしれません。
今回のケースは留学生のネガティヴな面が出てしまいましたが、教育やサポートによって人は変わることが出来ます。今後、日本も外国人を受け入れなければ国力が維持できないと言われ る中で、受け入れ態勢を整えることやコミュニケーションの取り方の重要性を示唆した事件かもしれません。
竹村 友希
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