弊社サポートで特定技能外国人受け入れに踏み出していただきました、青森県の認知症対応型共同生活介護施設様にインタビューをさせていただきました!
今回のインタビュー企業様
施設名 | なるたきグループホーム様 |
所在地 | 青森県 |
インタビュー | 施設長様 |
受入している特定技能外国人数 | 1人 |
受入国籍 | ベトナム国籍 |
企業説明 | なるたきグループホームという認知症対応型共同生活介護施設を運営されています。人生の大先輩に尊敬の気持ちを忘れず、ご家族、地域社会、職員とともに豊かな人間関係を保ち、支えあう場を常に提供するという理念を持っている心温かい企業様です。 |
外国人雇用を考えた経緯を教えてください
日本と外国の未来を考えて
日本は少子化問題の影響で介護福祉士になる人が少なくなっているので、介護業界では個人的考えではありますが、外国人の受け入れが必須になっていくと思います。外国の視点に立って考えても途上国も発展を続け、いずれ日本のように介護という職種が必要になってくると思うので日本で介護を学ぶメリットもあると思います。「途上国の人たちが日本で介護を勉強し、学んだ知識を国に持って帰って必要な時に活かせる」と考えたとき、その架け橋になれるのが日本の介護施設だと思い受け入れてみました。
外国人に対する考え方を変えたい
青森で働く外国人は都心と比べてかなり少ないです。ですので、個人的に感じるのは青森の人たちは他の都心部の人と違って考え方が保守的で、外国人に対する偏見もまだ健在していると個人的には感じます。こういう考え方に対して自分的には違和感を感じて「まずは自分の職場から変えたい」と思い、採用に至りました。外国人を少しずつ受け入れていくことで「日本人」「外国人」ではなく同じ人間として受け入れる、青森の人たちの認識を微力ながら少しでも変えられたらと思っています。職員全員が「日本の考えが世界の考え」ではなく「世界の考えの中に日本の考えがある」という考え方に変わってほしくて外国人の職員を雇用してみました。利用者さんにも、これからの施設での生活を少しでも楽しんで過ごせるように外国の文化に触れさせることもできると思いました。
なぜJJSからの採用を選んでいただけましたか?
直感で決めた
最初はあまり登録支援機関自体を信用していなったです。報道等で色々な外国人へ対しての良くない対応などを目にしているので。すでに自分でも海外に行って技能実習生を受け入れようと思っていたのでそもそも必要がないと思っていました。ただ知り合いの組合から介護職なら技能実習より特定技能で採用したほうがいいという話も聞き、ちょうどそのタイミングで電話がかかってきて話をしてみました。話した時の直感でJJSなら信用できると思い、お願いしてみようと思いました。その後も話しているうちに信頼性が高い登録支援機関だと思いました。
ご自身の施設の未来だけでなく、青森県の未来、日本社会の未来までもを考えられての受入れでした。施設長様の想いをお聞きしたときに、私も「ビビっと」来るものをがありました。ぜひ、こんな外国人と日本人の共生を考えてくださる企業様と一緒に、外国人が活躍できる日本社会を創っていきたいと感じました!
外国人雇用に対して不安だった点、心配していた点はありましたか?
生活できるか心配だった
青森は寒くて雪が降る地域なので暖かい国から来る外国人にとって住みにくいのではないかと思いました。外国人に慣れていない地域でもあるので、一部の青森の人たちからの視線が気にならないかどうかという心配もありました。
文化や習慣の違いへの不安
外国人ということで日本語でのコミュニケーションがしっかりできるかどうかの不安がありました。就職した外国人の方が、具合が悪くなったり病気になったりした時、具体的に説明できるかどうか心配でした。宗教関係で食べられない食材があったり、特定の時間に礼拝があったりするなら、それらを考慮してスケジュールに組み込まないといけないのでは等、様々な面での心配はありました。
外国人を採用してみて事前のイメージと実態のギャップはありましたか?
驚くほど問題は0だった
受け入れる前のイメージとしては、日本語ができなくて日本でのマナーもよく分かっていないと思っていたため、職員にも勤務中に起こるかもしれないトラブルなどを事前に細かく伝えていました。勤務地が青森ということも考えてると、おそらく日々の生活に慣れて職場に馴染むのも時間がかかるだろうとも伝えていましたが、まったくそんなことはありませんでした。
介護業ではないですが、既に日本で3年間の技能実習生を経験していたので、日本社会での生活に慣れていて、言葉の壁を感じたことも一切ありません。
職場のスタッフからは「施設長が言っていたような問題、何もないじゃない!(笑)」といい意味でのギャップがありすぎて、いろいろ言われました(笑)
日本語以上に非言語表現の方が大事
日本語でのコミュニケーションももちろん必要ではありますが、ここの利用者さんのほとんどが認知症の方なので言葉によるコミュニケーションよりも表情や表現力の方が伝わりやすいと個人的には考えています。相手を思う気持ちや優しさがちゃんと伝わって、外国人だからと利用者さんが嫌がったことは一度もありません。
はじめての外国人雇用に対して、丁寧にたくさんの準備をしてくださいました。準備いただいたことを上げたらきりがないぐらいですが、、、、
・入社してから4か月目ぐらいまでの手取りのシュミレーション
・社宅の部屋の写真
・家具の準備
・雪の中でも安全に歩けるブーツ
・企業の理念や概要の説明をベトナム語に翻訳した資料
・雪が降った際の通勤経路の動画
・一人で青森県に来るのは緊張するだろうと、東京まで迎えに来てくださり一緒に青森県に飛行機で移動
ここまでしてくださるのか、、、と施設長様の心遣いの範囲の広さに、私がたくさんのことを学ばせていただきました。
外国人を採用してよかったことやメリットはありましたか?
職員の偏見が少なくなった
報道などで、技能実習生、特定技能実習生の犯罪等を目にすることや、外国人のマナーの違いにどこかで外国人は、と言う目で職員も見ていたと感じます。一緒に働いていくうちに日本人職員の外国人に対する偏見は少なくなったように見えました。「ベトナム人だから○○」のような色眼鏡で人を見るようなことはなくなったと思います。外国人のイメージでよく聞く、時間を守らなかったり急に欠勤するようなことは全くないですし、勤務中は誠実に仕事をしてくれるので、職員が持っていた外国人への固定観念を壊してくれたと思います。
JJSの良さ、強みはなんですか?
受入企業に安心を与えてくれる
登録支援機関でありながらスクールも行っていることが安心感につながり、ありがたいです。何も教えずに送り出しているのではなく、スクールで日本社会・日本人の理解につながる教育をしてから、送り出してくれているので日本で働くための知識をしっかり持っている状態で、迎え入れることができました。その為「変な人」が入ってくることもないので受け入れる企業側に安心感を与えてくれてかなり信頼できると思いました。JJSの社内も多国籍な職場なので、外国人への理解も深く、外国人の気持ちに寄り添いながらも、企業の気持ちも汲んでアドバイスなどをいただけたありがたいです。
JJSに今後期待することはありますか?
企業の考え方としてあまり「守り」に入らないでほしいです。活動範囲を広げたり新しいサービスを始めたりして常に「攻め」の姿勢を意識して会社を成長させてほしいです。
人の固定観念というのはなかなか消せません。ですが今回インタビューさせていただいた施設長様からは青森での外国人に対する偏見をなくしたいという熱意が伝わりました。外国人雇用に関しても不安やリスクを抱えながらも受け入れていただき、地域の人たちの考え方を変えて外国人にとって住みやすい社会を本気で目指していらっしゃるんだと強く感じました。
アメリカで社会学を学んだ日本人として、日本人が外国人に対してどのようなラベルを付けていてどういうイメージを持っているかなど興味がある話がたくさん聞けて私自身も大変勉強になりました。
貴重なお話しをいただき、ありがとうございます!
齋藤光亮
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