今回はネパール人の性格について解説します!
職場のネパール人のマネジメントに困っている方、ネパール人の雇用を検討している方に向けたものとなっています。この記事を読んでネパール人について理解して、親交を深めてみてはいかがですか?

ネパールと日本の関係性?

ネパール人が日本にどれくらいいるのかご存知でしょうか?
令和元年末では98634人、つまり約10万人のネパール人が日本で在留しています。これは国籍別でみると6番目にあたります。下のグラフでわかるように全体の約3%にあたります。

これが日本で働いているネパール人になると割合は変わります。下のグラフをご覧ください。外国人労働者数の全体の割合の6%にあたります。つまり日本にいる外国人の中でも、労働者として日本経済にネパール人は大きく貢献しているのです。

ベトナム人が日本で急増しているのはご存知の方も多いかと思われます。しかし先程全体で3%、労働者としては6%であったネパール人も急激に増えています。2011年から2019年の8年間で5倍弱も増えているのです。

このコロナ禍で、入国できる外国人は減っています。実際、技能実習生が日本に入国できず頭を悩ましている企業担当者は多いです。しかし徐々に入国の規制が解除されています。
そして日本で働いていた外国人がコロナの影響で解雇される、もしくは日本には既にいるが職が見つからないという現状があります。
企業の採用担当の方は、この機会に日本に大きく貢献しているネパール人を雇用して社会貢献をするのはいかがでしょうか。

ネパールについて知ろう

ネパールの特徴

ネパールがどこにあるのか。意外と知られていないことが多いです。
そんなネパールは中国とインドの間に位置しています。

国土面積は北海道の約1.8倍で、人口は約3000万人です。首都はカトマンズになります。中央年齢は23歳のため単純計算で23歳以下の人口が1500万人いることになります。人口のうち約70%が農業に従事しています。ネパール人といったらインド系の方をイメージする方も多いと思いますが、実は中国系のような日本人と風貌が大差ない人もいます。
観光も有名であり、ヒマラヤ山脈があるのもネパールで、世界最高峰の山のエベレストがあります。
発展途上国ということもあり、インフラ整備がまだ十分には整っていないのも特徴です。

宗教は?食事は?

ネパールの第一宗教はヒンドゥー教です。およそ8割ほどの方が進行しています。仏教を信仰している方は1割ほどです。ネパールは多様な民族の集合体であるため、宗教に対して厳格な人はあまり多くありません。

ご存知の方も多いと思われますが、ヒンドゥー教徒は牛は神様の乗り物であるため聖なる動物とみなしています。なので牛肉を食べることはできません。しかし牛肉の調理は可能です。

ネパールの有名な食事にダルバートがあります。カレーと野菜を一つのプレートにのせたようなものです。ネパール人の食事の大半はカレーになります。

ネパール料理:ダルバート

ヒンドゥー教徒が多いため、ネパール人は右手を使って食べる人はもちろんいます。そして左手は不浄の手とされていて、食事中は右手だけを使います。しかし最近はスプーンを使ったりする方も増えてきました。日本に来ているネパール人はスプーンや箸を気にせず使う方も多いためあまり気にすることはないでしょう。
しかし注意した方が良いのは、人が口にしたものは、他の人が口にすることはありません。夫婦間のみ許されています。同じ容器での回し飲みなどに気を付けましょう。

カースト制度

ヒンドゥー教ということなのでネパールにはカースト制度があります。1962年に廃止はされていますが今でも根強く残っています。
そのため、生まれながらに身分と職業が決まっていることがあります。そのため従事可能な職業と不可能な職業があることを記憶の片隅に入れておきましょう。

ネパール人は英語は話せるの?

結論からお話しすると、ネパール人は英語を話すことができる方が多いです
ネパールでは私立の学校の授業はすべて英語で行われます。国も英語教育に力を入れていて、効率の学校でも英語を多用させる機会が多くなっています。ネパールは国力が高いとは言えないため、多くの方が外国に出稼ぎに出ます。なので英語の学習は生き抜くために必要になることが多いのです。

実際に日本にいるネパール人の多くは、以前は英語を話すことができたけれど、日本に来て日本語を話すようになってから英語を使う機会がなく忘れてしまうことが多いです。しかし英語を使い始めれば、思い出して使うことがすぐにできる傾向にあります。

ネパール人の性格

ここからは今まで説明したネパールやネパール人の特徴から性格について説明いたします。
個人的にはネパール人は宗教面を除けばアジア人の中でもかなり日本人と似た性格をしていると考えます。

助け合いの精神、人懐っこい

ネパール人は非常に人懐っこい性格の人が多いです。資源に恵まれた国ではなく、田舎暮らしの拡大家族が主流です。カースト制度もあって仲間意識が高く、他人との助け合いが生活の根幹となっています。
そのような点から、知らない人でもある程度会話をすればすぐに友達だと認識してくれます。
そんな人懐っこい性格から、人を頼りすぎてしまうという側面も見受けられます。

大雑把

日本人と比べると楽観的な性格であることが多いです。そのような性格が影響してか、ネパール人は時間にルーズな人が多いです。ビジネスの場などではもちろん問題はないですがプライベートでは集合時間に家を出るなんてことはよくあります。
そして大雑把です。物の管理が適当であったり、整理整頓があまり得意でない、というよりあまり意識していないと思われます。

ネパール人の社内でのマネジメント方法とは

日本の平均給与が30万円に比べて、ネパールの給与相場は2.5万円です。このことから多くのネパール人が日本に出稼ぎに来る理由が見て取れます。
出稼ぎに来ている外国人には多く当てはまりますが、給与に関しての詳細な説明をしてあげることが非常に重要です。給与を無理に高く設定する必要はありません。
他にも生活環境や業務内容の意図の説明も大事です。そしてキャリア設計を一緒に考え教えてあげることで、人懐っこいネパール人は信頼して熱心に働いてくれるでしょう。

そしてもちろん宗教には気を使ってあげましょう。しかしネパール人も日本という国の理解はある程度持ってきているので、宗教的な理由でNGがあった際に無理強いをしなければ問題はないでしょう。
そしてネパールは祭りが非常に多いです。そのためネパール人は母国に帰るため長期でお休みが欲しいと雇用後に要求してくることが見受けられます。事前に休暇についての説明・すり合わせをしたほうが良いかもしれません。

まとめ

いいかがでしょうか。
ネパール人はとても人懐っこく愛情深い性格をしています。なのでこちらが好意を示せば好意で返してくれるでしょう。仲良くなるきっかけとして一緒にダルバートを食べに行っても良いかもしれません!
ネパール人の採用を考えている企業の方は、宗教・文化の理解はもちろん、事前の業務内容や給料の詳しい説明が大切です。そして採用後はお互いの理解を深める面談を定期的に行ってみましょう。

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