こんにちは。Japan Job Schoolスタッフの宮田です。
外国人を社員として受け入れるときに多くの企業が一番気になるのが、コミュニケーションがとれるかどうか、つまり日本語の理解度の問題ではないかと思います。
当校の生徒は日本に来て3年以上を経ているので、誰もが簡単な日常会話以上はできます。習得のレベルはさまざまですが、日本の企業で働こうと考えている外国人は自らコミュニケーションをとる勉強をしています。 一方で外国人技能実習制度や外国人研修制度などで来日している人たちを受け入れている企業様にとって、言葉はやはり問題となっているようです。
外国語を学ぶ日本人も変わりはじめた。
会話が少ない仕事なら、普通に仕事をしていれば問題はないかもしれませんが、肝心なところで指示が正しく伝わらないということは仕事にあってはならないことです。
外国語スクールで教員をしている知人の話によれば、アジアの国の言葉を勉強するために来校する人は、以前は海外に拠点を持っていたり、現地での取引のために海外出張に備えて勉強する人、あるいは観光が目的で学ぶ人が多く、学習を希望する言語も、中国語から韓国語、続いてインドネシア語やタイ語のように日本企業の拠点がある国の言葉が多かったのですが、最近は少し傾向が変わっているのだそうです。 それは先の実習生や研修生、あるいは日本語を勉強中の留学生をアルバイトとして採用するようになったことが影響を与えているのかも知れません。
外国人を採用するときに日本語の習得レベルの目安として、社員のも多く、幅広く事業を展開している企業様はJLPT-日本語能力試験(Japanese Language Proficiency Test)やBJT ビジネス日本語能力テスト (Business Japanese Proficiency Test)での成績を重視して一定以上の級―1級(N1)や2級(N2)の取得を条件にしている企業もありますが、N1 ともなれば難易度もかなりのもの。N1を取得している外国人は日本人とかわりなく話すことができます。N1 ともなれば日本人でも難しいと言う方もいます。
上達しない人がいるのばなぜか?
このような試験を積極的に受験して、自身のスキルを磨き続けて、日本の生活になじんでいく外国人がいる一方で、なかなか上達しない外国人もいます。ある経営者の方は「N2 を持っているから採用したのに上達しない。むしろ日本語力が落ちている」気がするという声さえ耳にします。
日本語は難しい…それも原因のひとつかもしれません。またあまり会話を必要と仕事という理由も考えられます。加えて職場の外で気軽に会える母国が同じ友人などがいると日本語を使う機会が少なくなるために覚えなくなるという話もよく聞きます。
これではいずれ仕事の場がギクシャクとした関係にもなりかねません。そこでひとつの方法として考えられるのが、日本人の側から近づくこと。相手の母国の言葉で接してあげるということです。
まずは一言、声をかけるところから
相手の言葉で接するとは言ってもアジアの言葉はなかなか難しい言語が多いです。英語とは違う独特な文法。男性と女性、相手の年齢や立場であいさつの言葉が変わる国もあります。先に例を挙げた外国語スクールのように勉強してまで言葉をマスターしなければならないのは、よほど必要に迫られた場合でしょう。
まず最初の一歩は日常的なひとことで十分だと思います。例えば「ありがとう」など、気持ちを表す言葉が良いのではではないでしょうか。
ネパールは「ダンニャバード」
フィリピンは「サラマット」
ベトナムは「カム オン」
タイは男性が言うときは「コープクン カップ」
女性からなら「コープクンカー」
インドネシアは「トゥリマ カスィ」
ミャンマーは「チェイズーティンバーデー」
カタカナでは表現できない、微妙な発音がある言葉もありますが、まずは声をかけてみるのが一番だと思います。 たったひとことの声がけで良い関係が生まれれば、同じ職場で働く仲間という意識も強くなって、仕事にもプラスになるかも知れませんね。
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