Japan Job School スタッフの宮田です。

N●Kさんに怒られそうなタイトルですが、今回は外国人のお名前についてのお話です。軽く読み飛ばしていただけたら幸いです。

例えば同じ職場に同じ苗字の人が働いているということはないでしょうか? 先日もお電話をある企業様にしたとき「〇〇さんお願いいたします」とお電話口に出られた方にお話ししますと、「どちらに所属の〇〇でしょうか?」とのお返事。うかつなお話なのですが、電話口の方が機転をきかせて「男性でしょうか?女性でしょうか?」と尋ねられたので、「女性です」とお答えして、無事ご本人につないでいただくことができました。

同じ苗字の方が職場にいらっしゃる場合、社内ではわかっていても、社外の人が連絡するときはフルネームや役職、所属、性別などが頼りになります。そうした点を考慮して家族で経営している企業様ではみんな同じ苗字ですので、それぞれ仕事で使う名前を用意しているという例も実際にあるようです。 ではもし外国人の場合はどうでしょうか

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外国人の名前は同じ名前がぞろぞろ

外国人の名前というとどうしても欧米的な名前や、または中国や韓国などの名前の印象が強いという人も少なくはないでしょう。

しかし東南アジア、中東、南米の名前はちょっと違います。 まず悩まされるのは苗字、または名前のバリエーションが少ない国。 実際にあったことですが以前、ベトナム人のグエンさんという方とお仕事をした日にコンビニエンスストアに立ち寄ると、そこでレジで働いているベトナム人のアルバイトの胸に「ぐえん」の名札、仕事が終わって自宅近くのお弁当屋にいけばマスクで目元しか見えていない店員さんの名札がやはり「グエン」と、一日で3人のグエンさんと関わったことがあります。

これはベトナム人に限ったことではありません。ブラジルのサッカー選手は本名以外の名前を名乗っているのは、同じ名前が多いからというのは有名な話ですね。

日本人は漢字の読み方も多種多様、ひらがな、カタカナの表記も含めれば様々な名前があり、さらに時代とともに傾向も変わっていますので、読みから漢字まで完全に一致する名前というのはなかなかめぐりあうことはないと思います。それは文字の表記がだいたい決まっている海外から見ても珍しい例なのかもしれませんね。

名前と呼び方、仕事の場では意外と大切

当校では現在、ネパールの生徒が多く在籍していますが、すでに卒業した生徒も含めますと、同じ名前、苗字の生徒がかなりいます。同じ企業様の面接を希望している二人の生徒の名前が同じだったなんていうこともありました。

ミドルネームやラストネームで呼ぶ方法もありますが、今度は他の生徒と一致してしまう場合もあります。さらに新規入学の生徒とすでに同じ名前の生徒が他にいると私などは戸惑うばかりです。幸い生徒番号には入学番号がありますので、名前と番号を一致させられられば、同じ名前の生徒がいても間違いは起きませんが、職場ではさすがにナンバーで呼ぶわけにはいきません。

フルネームで呼べば? 全く同じ名前でない限り間違えないでしょう? そうです、それができれば問題はないのです。しかし、国によってはドナルド・ジョン・トランプのようにわかりやすくファースト、ミドル、ラストと区分された名前ばかりではありません。

国の歴史や宗教に根差した名前、一族の家系、社会的な地位、夫婦別姓、女性なら結婚前の苗字を含む国や民族によりさまざまな法則やルールがあります。とくに宗教的な意味を含んだ名前や、家柄を示す名前は呼び方にも気をつけなければいけないでしょう。

ニックネームで呼ぶというのも一つの方法に違いありません。職場に中島さんという人がいたら、だいたい略称はナカジになるという笑い話がありますが名前に深い意味があると単純に略称にはしにくいものです。また親しみをこめて呼んだニックネームが母国では屈辱的な意味を持った言葉になるといった例は実際にあるようですので、注意が必要かもしれません。ニックネームに気を使いすぎるのはあまり楽しそうではありませんが、海外から見れば日本人が、そうした外国文化の理解に無頓着なだけとも言えなくもありません。逆に日本の文化やルール、モラルを理解しない外国人にも困るわけですが…それはまた別の機会に。

いずれは笑い話では済まないかもしれない日本になる?

ニックネームといえばご存知の方も多いかもしれませんが、タイにはチューレンと呼ばれる、いわば通り名が本名とは別にあり、おおむねその名前で呼ばれることが多いようです。いわば自称の、あるいは家族がつけたニックネームです。

先述のブラジル人もそうですがタイ人の名前はちょっと長め。また発音、声調(いわゆるイントネーション)によって言葉の意味が全く変わる言語の国ですので、本名で呼ばれるときはとてもこだわりを持っている人も少なくはありません。だからチューレンという呼びやすい名前があるととても便利なのですが、困ることがないわけでもありません。

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まずチューレンは変更ができるということ。メリーやジェニーなどのように西洋人風のチューレンや中には日本のアニメキャラの名前が元になっている、あきらかに生まれたときからのものではないチューレンがあります。一方でタイの言葉に根差したチューレンというのもあるのですが、最初に例にあげたベトナムのグエンさん並みに偏ることもしばしばです。

私がよく知るタイ人の方が多い職場ではプロイ(宝石)というチューレンの女性が3人いた時期があり、チューレンよりも本名で呼ぶことが多かったようです。しかし、職場にやってくる人にはプロイという名前で通っているため、プロイさんの名前が出ると「どのプロイさんのことかな?」と戸惑うこともあったと聞きます。

今はまだ外国人のスタッフの雇用を行ってはいないという企業様には笑い話のような話かもしれませんが、今後、外国人従業員の雇用の幅が広がり、外国人が何人か働く環境になったら、スタッフの呼び方に困惑するようなお話も身近に感じるときがくるかもしれませんよ。

この記事書いた人
宮田 講師
元タイ語学校の先生。やさしさモットーで教えてます!

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